マリー・アントワネットの時計が、日本にやってくる!|BREGUET
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2016年10月25日

マリー・アントワネットの時計が、日本にやってくる!|BREGUET

BREGUET|ブレゲ

推定価格 数百億円!? とも噂される
王妃が望んだ、至高の逸品。
伝説の時計師ブレゲが設計した機構とは?

マリー・アントワネットの波乱の一生に迫るスペシャルコンテンツを、ヴェルサイユ宮殿が日本において初公開する。宮廷が誇る名画、王妃が愛した調度品、マリー・アントワネットのプライベートを体験できる原寸大空間など、盛りだくさんの見どころが用意されるなか、注目したいのが、伝説の時計師アブラアン-ルイ・ブレゲがマリー・アントワネットからの注文を受けて製作した伝説の懐中時計のレプリカだ。

Text by TSUCHIDA Takashi(OPENERS)

近世から近代への移行期において
最も複雑な機構を備えた、前代未聞の懐中時計

伝説の時計師アブラアン-ルイ・ブレゲの最高傑作として知られるのが「マリー・アントワネット」と呼ばれる複雑時計「ブレゲNo.160」だ。1783年、王妃の使者とされる人物がブレゲの工房を訪れ、期限も費用も制限なしに、当時、知られた複雑機構をすべて盛り込んだ時計を注文した。

その注文から44年、王妃の死から34年を経て完成したこの時計は、その後も数奇な運命をたどり、数々の伝説を書き綴った。とりわけ1983年に起きたエルサレム美術館からの盗難事件、そして2007年の奇跡的な発見のストーリーは有名である。

現代のブレゲ社は、2005年からその復元に取り組み、実物を分解して詳細に調べる機会を得ないまま、過去の資料を頼りに独力で2008年にレプリカを完成させた。創業者の偉大な遺産を継承し、現代最高の技術を駆使して作られた21世紀の「マリー・アントワネット」(レプリカ)も、時計史に新たな1ページを書き加えた傑作である。

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現代のブレゲ社が製作した「ブレゲ No.1160 マリー・アントワネット」。本物の品番「No.160」に対して、レプリカには「No.1160」という品番が与えられている。なお、このモデルは、以下9つのポイントが見どころとなる。

1.パーペチュアルカレンダー(閏年をカウントする正確なカレンダー表示)
2.ミニッツリピーター(操作により、現在時刻を音で知らせる)
3.スプリットセコンドクロノグラフ(独立した2系統のストップウオッチ)
4.パワーリザーブ表示(時計の持続時間残量を表示する)
5.均時差表示(1日の時間のバラツキを表示する)
6.自動巻き(独自の自動巻き)
7.サファイアの軸受け(摩擦と摩耗が激しいため)
8.文字盤は透明クリスタル(時計内部の機械の動きを見ることができる)
9.純金のケース

時計本体を収めるボックスには、ヴェルサイユ宮殿内プチ・トリアノン宮にあったオーク材が使われている。ブレゲ社がレプリカモデル「ブレゲ No.1160 マリー・アントワネット」の製作に乗り出した頃、マリー・アントワネットが好んで過ごしたプチ・トリアノン宮殿の庭園のオークの木が切り倒されることになった。それを知ったブレゲ社は、このオーク材をNo.1160を収める化粧箱に加工することを発案。

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プチ・トリアノン宮殿を管理するヴェルサイユ宮殿は、ブレゲ社にこのオーク材を提供する傍ら、ブレゲ社はそれに対する感謝の意を表すべく、プチ・トリアノン宮殿の修復事業への財政援助を引き受けている。

こうした背景を持つ非常に貴重なレプリカモデル「ブレゲNo.1160マリー・アントワネット」が、11月2日(水)と11月3日(木・祝)の2日間に限り、森アーツセンターギャラリーの「ヴェルサイユ宮殿«監修» マリー・アントワネット展 美術品が語るフランス王妃の真実」に、特別展示される。

後世への遺産ともいえるブレゲ社が築き上げてきた最高の伝統を、是非この機会に見届けておきたい。

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ヴェルサイユ宮殿«監修»
マリー・アントワネット展
美術品が語るフランス王妃の真実

日程|2016年10月25日(火曜)〜2017年2月26日(日曜)
※「 No.1160マリー・アントワネット」の展示は、11月2日(水)と11月3日(木・祝)の2日間
時間|10:00〜20:00 10:00〜17:00(火曜および10月27日)※入館は閉館時間の30分前まで
会場|森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ 森タワー52階)

問い合わせ先

ブレゲ ブティック銀座

Tel.03-6254-7211

           
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