和の芸術と融合したカンパノラ15周年記念モデル|CAMPANOLA
WATCH & JEWELRY / WATCH NEWS
2015年11月19日

和の芸術と融合したカンパノラ15周年記念モデル|CAMPANOLA

CAMPANOLA|カンパノラ

和の芸術と融合したカンパノラ15周年記念モデル

立体的かつ芸術的な文字盤をはじめ、先端技術と様々な匠の技を兼備し、独創的な時計作りによりファンに親しまれてきた「カンパノラ」が、デビューから15年のメモリアルイヤーを迎える。会津漆による美しい文字盤と精緻な機械式ムーブメントを融合させた貴重な記念モデルが登場する。

Text by KAWADA Akinori

本格派の機械式モデルで節目を祝う

「ステータスを遊ぶ」そして「時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ」をテーマに掲げ、「カンパノラ」がデビューしたのは2000年のことだ。以来、シチズンの先端的な技術に、「宙空の美」と呼ばれる重層的で建築的な構造を持ち、芸術性も高い匠の技による装飾を施した文字盤を融合させ、時を知るための道具に留まらない独創的な時計を常にラインナップしてきた。

2015年は、そんな「カンパノラ」の15周年を祝う年であり、11月18日に記念コレクションが登場する。

コレクションは、3タイプの時計を用意している。螺鈿(らでん)の輝きにより、星々の様子を写し取った「琉雅」(りゅうが)。奥行きのある朱色のグラデーションが美しい「紅明」(べにあけ)。金粉を蒔き、独自の洗い出しの手法を繰り返してできあがる「聚楽」(じゅらく)。それぞれ種類の異なる漆の加飾技法を用いて、独特の美しさを創り上げている。

そんな装飾を担当しているのは、2002年以来、「カンパノラ」に芸術的な文字盤を提供してきた、会津漆の伝統工芸士、儀同哲夫氏である。氏の作り上げる文字盤の製作過程は精緻を極め、例えば「琉雅」の文字盤は、1回につき30ミクロンという極薄の下塗りと乾燥を5回も繰り返し、1カ月がかりでようやく下地が出来上がる。そこへ貝片を1枚1枚選別しながら貼り付け、さらに漆を重ね塗りして、滑らかに研ぎ出すという、気の遠くなるような作業の末に完成する。1枚を作り上げるには3カ月以上の時間を要するという貴重な工芸品である。

さらに文字盤には五徳リングが配されるなど、「宙空の美」が表現されており、ラウンド型のケース径は日本人の腕になじみやすい42mmとなっている。

搭載されるムーブメントは、2012年からシチズンの傘下にあるムーブメント専門サプライヤーであるスイスのラ・ジュー・ペレ社である。高級ムーブメント開発・製造に定評があり、2014年の「カンパノラ」初のメカニカルムーブメントも同社の手によるものだ。

12時位置に2枚のディスクにより日付を表示するビッグデイトを、6時位置にゼンマイの残量を示すパワーリザーブ表示を搭載。シースルーバックから覗く回転ローターや受け板のコート・ド・ジュネーブ装飾も見事な自動巻きムーブメントは、まさに逸品である。

あらゆる点で記念モデルと呼ぶにふさわしい出来栄えであり、特に「聚楽」は、シチズンのコンセプトショップのみで扱う50本限定と、希少価値も高い。「カンパノラ」に思い入れのあるファンなら、ぜひ1本は持っておきたいコレクションである。

CAMPANOLA|カンパノラ

CAMPANOLA|カンパノラ 琉雅(りゅうが)

琉雅(りゅうが)

CAMPANOLA|カンパノラ 紅明 (べにあけ)

紅明(べにあけ)

CAMPANOLA|カンパノラ 聚楽(じゅらく)

聚楽(じゅらく)

カンパノラ15周年記念モデル メカニカルコレクション
琉雅(りゅうが) 紅明 (べにあけ) 聚楽(じゅらく)

ケース|ステンレススチール
直径|42mm
ムーブメント|自動巻き(Cal.Y513)
機能|ビッグデイト(2枚のディスクによる日付表示)、パワーリザーブ表示
文字盤|漆塗り文字盤
ストラップ|アリゲーター
防水|日常生活防水
限定数|シチズンコンセプトショップ限定50本(聚楽のみ)
価格|81万円(紅明)、86万4000円(琉雅、聚楽)

問い合わせ先

シチズンお客様時計相談室

0120-78-4807

http://campanola.jp/

           
Photo Gallery