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2015年3月27日
BREITLING|ブラックバード・ブラックスチール
BREITLING|ブライトリング
DLCコーティングで特別な輝きを身に着けた「ブラックバード」
「ブラックバード」は、1960年代に実践投入されたアメリカ空軍の伝説的な超音速・高高度偵察機「SR-71」の愛称。真っ黒なボディカラーで、マッハ3.2という超音速で約2万6000メートルの超高空を飛び写真偵察を行った。全部で32機が生産され、世界でもっとも高速で飛ぶ実用航空機として歴史に名を残している。
文=渋谷康人
Blackbird BlackSteel|ブラックバード・ブラックスチール
ブライトリングの人気モデル「ブラックバード」は、この飛行機にインスパイアされて誕生した「クロノマット」の派生モデルとして誕生した。
2010年のバーゼルフェアで発表された「ブラックバード・ブラックスチール」は、このケースにDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)コーティングを施したもの。
これはダイヤモンドの同素材であるカーボン、それも非晶質(アモルファス)構造の結合体のものを、ステンレススティールの表面にイオンプレーティングなどの手段でコーティングするもので、表面硬度や耐摩耗性が飛躍的にアップする。このモデルの場合は、表面硬度が通常のステンレススティールケースのヴィッカース硬度が最高でも1000Hv(ヴィッカース硬度)程度なのに対して、5000Hvに飛躍的にアップしているという(ちなみにダイヤモンドは1万Hv)。
だがDLC加工を施したこのモデルの最大の魅力は、ケースの硬さというよりも、精悍さと華やかさを兼ね備えたケースの「特別な黒い輝き」にあるだろう。心を惹かれた方は、まずはこの輝きを店頭で確認してみてはいかがだろうか。
自動巻き、DLCコーティングを施したステンレススティールケース、ラバーストラップ、ケース径43.7mm、世界限定2000本、76万1250円、今夏発売予定。