OMEGA|オメガ|スピードマスター・プロフェッショナル アポロ・ソユーズ 35 周年記念限定モデル
WATCH & JEWELRY / SIHH&BASEL
2015年3月27日

OMEGA|オメガ|スピードマスター・プロフェッショナル アポロ・ソユーズ 35 周年記念限定モデル

OMEGA|オメガ

希少な“宇宙からの贈り物”を文字盤素材に採用

文=渋谷康人

Speedmaster Professional Apollo-Soyuz"35th Anniversary"
スピードマスター・プロフェッショナル アポロ・ソユーズ 35 周年記念限定モデル

「スピードマスター・プロフェッショナル」は、アメリカ航空宇宙局(NASA)の過酷なテストをパスして1965年にアメリカの宇宙計画の制式装備として採用され、1969年7月20日にアポロ11号のクルーとともに月面に一歩を記し「ムーン・ウォッチ(月に行った腕時計)」となった。現役の宇宙飛行士たちに愛用されるこの歴史的な名品の限定モデルが、バーゼルフェアではほぼ毎年コレクター向けに発表されている。

今年2010年の限定モデルは、アポロ計画の最後のプロジェクトとなった1975年7月17日の、地球周回軌道上におけるアポロ18号と当時の旧ソ連の宇宙船ソユーズ19号との東西対立の緩和を象徴する、歴史的なランデブー&ドッキングを記念したもの。文字盤には宇宙から地上への贈り物である、薄くスライスした隕石(メテオライト)を採用。特殊加工によって浮き出た隕石独特の結晶模様が、この時計のもつエピソードにさらに趣をくわえ、オーナーを宇宙へと誘う。
裏蓋にはアポロ・ソユーズ両宇宙船のドッキングシーンと米ソ5名のクルーの名が刻印される。手巻き、ステンレススティールケース&ブレスレット、ケース径42mm、50m防水、特製ボックス付き、世界限定1975本、85万500円、7月発売予定。

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BRAND HISTORY

スイス時計界でも1、2を争う知名度を持つブランド。そのルーツは、時計師のルイ・ブランが1848年、スイス・ラ・ショー・ド・フォンに開いた小さな工房にある。

創立当初の工房は、組み立てを専門に手掛けていたが、時が経つにつれてヨーロッパ全土とアメリカを見据えた販売戦略を他社に先駆けて開始する。こうして業績を順調に伸ばし続け、1877年「ルイ・ブラン父子会社」へと改称。

’80年には現在も本社のあるビエンヌへと本拠を移転し、時計製造のすべてを自社で行うマニュファクチュール工場を設立。’80年代当時の最高水準の精度を誇る「ラブラドール」ムーブメントも同工場から誕生している。

その後、1890年に改称した「ルイ・ブラン兄弟社」時代に開発した「キャリバー19(通称:オメガキャリバー)」をきっかけに、20世紀初頭からギリシャ文字で究極を表す「Ω=オメガ」を社名としたのである。

オメガは、1932年にロサンゼルスで開かれたオリンピック大会で初の公式計時を担当して以来、世界各国のスポーツ大会で計時を担当するなどグローバルに活躍する。さらに腕時計においては、’65年に「スピードマスター」が苛酷な検査を乗り越えた末、数あるクロノグラフの中からNASAの公式装備品に選ばれ、’70年に海底探査「ヤヌス計画」においては「シーマスター」が250mの深海実験に使用されるなど、数々の偉業を成し遂げていった。

こうして着実に愛用者を増やすこととなったオメガは、その栄光の歴史に甘んじることなく、さらなる自社製品の完成度を追求する。

1999年には時計師のジョージ・ダニエルズが発明したコーアクシャル・エスケープメントの量産化に成功し、オメガの技術力の高さを改めて時計界に証明すると、21世紀からは次々と新作モデルにコーアクシャル・エスケープメントを搭載。さらに2007年には、実に30年振りとなる自社製ムーブメントを発表するなど、開発への意欲はいまだ止むことを知らない。

【創業年】1848年
【創業地】スイス、ラ・ショー・ド・フォン
【主なシリーズ名】スピードマスター、シーマスター、デ・ビル、コンステレーション
【問い合わせ先】スウォッチ グループ ジャパン オメガお客様センター 03-5952-4400
公式サイト:http://www.omegawatches.jp/

           
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