プレザージュが400年を超える歴史を持つ日本の伝統工芸、有田焼をダイアルに初採用|SEIKO
SEIKO|セイコー
日本の美意識と機械式時計製造のノウハウを受け継ぐ
「プレザージュ プレステージライン 有田焼ダイアルモデル」
セイコーの機械式時計製造の伝統とノウハウを受け継ぎ、日本の美意識を発信するセイコー「プレザージュ」より、初めて有田焼ダイアルを採用したふたつのモデルが発表された。セイコーグローバルブランドコアショップにて2019年9月7日(土)より取り扱いを開始する予定だ。
Text by OZAKI Sayaka
有田焼の美意識を反映。淡く青みがかったホワイトダイアル
有田焼は1616 年に日本初の磁器として生まれ、職人技による独自の芸術性が多くの人を魅了してやまない日本の伝統文化だ。この有田焼をダイアルに採用した多針モデルと、同じく有田焼ダイアルを採用し約70時間のパワーリザーブを備えたシンプルなカレンダー付きの新キャリバーを搭載したモデルが「プレザージュ」よりリリースされる。
特徴は、有田焼特有の淡色を持つ、職人の手仕事による立体的な形状のダイアルだ。初期の有田焼に用いられていた柞灰(いすばい)釉の淡く青みがかった白を再現し、また磁器の厚みを活かしたダイアル上面の大きなカーブが形成され、多針モデルにおいてはサブダイアルに柔らかなくぼみを与えることで、磁器特有の優美な表情が作り出された。
このダイアルは、180年以上続く老舗「しん窯」の陶工・橋口博之氏監修のもとに制作された。はじめの鋳込み工程では、立体的なダイアルの生地が作られ、この生地を1300℃という高温で焼成して時計に必要な強度を得ている。続いて、職人の手で釉薬を塗布したダイアルは再び焼き上げられ、表面に有田焼らしい淡く青みがかった艷やかな光沢が生み出される。
さらにカレンダー部分を切り抜き、仕上げ焼きを行なうことで断面がスムーズになり、磁器特有の質感と強度を兼ね備えたダイアルの素地が完成。インデックスには国産初の腕時計「ローレル」の意匠を採り入れた印象的な赤と、針に有田焼の絵付けをイメージした青が色付けされ、古来の美意識が余すところなく表現されている。
この有田焼ダイアルモデルは、多針およびシンプルなカレンダー付きモデルの2種で展開されるが、カレンダー付きモデルには新キャリバー「6R35」が搭載され、パワーリザーブを約70時間に延長している点も見逃せない。
<セイコー プレザージュ> プレステージライン 有田焼ダイアルモデル
Ref.|SARW049(左)、SARX061(右)
ムーブメント|自動巻き(左/キャリバー6R27、右/キャリバー6R35)
パワーリザーブ|約45 時間(左)、約70 時間(右)
ケース径|40.6mm(左)、40mm(右)
ケース素材|SS
ストラップ素材|クロコダイルレザー
防水|10気圧
価格|20万円(左)、18万円 (右) ※ともに税別
発売|2019年9月7日(土)