3D北半球を抱く、ワールドタイムの新たな表現「グローブトロッター」|ARNOLD & SON
ARNOLD & SON|アーノルド&サン
24時間を地球儀で示す
ビジュアルインパクト大のWORLD TIMER
高い技術力に裏打ちされたユニークなタイムピースを世に送り出しているアーノルド&サン。2018 年の注目は、立体的に造形された北半球で時間帯を示すワールドタイムだ。
Text by KOIZUMI Yoko
大航海時代の偉業をリスペクト
アーノルド&サンのインストゥルメント コレクションに新作が加わった。それが「グローブトロッター」である。
インストゥルメント コレクションとは、創業者ジョン・アーノルドとその息子のジョンが高品質の航海時計(マリンクロノメーター)を開発したことから、英国海軍御用達の時計師職人となった歴史を受けて、彼らの独創的な時計にインスピレーションを得て製作されたコレクションのこと。
今作では18~19世紀の大航海時代の偉業をたたえ、大海原を讃える地球を中心に置いた。宇宙から地球(北半球)を俯瞰して時間をとらえるという、スケールの大きな表現方法を採用しているのだ。
それにより、第二時間帯の表現が非常にユニークなものとなった。第二時間帯は都市名によらず、精緻に作りこまれた世界地図によって、視覚的に第2時間帯を把握するという仕組みを持つ。また第二時間帯と限定せずに、北半球全体の時間帯をとらえることができる壮大さは、モデル名「グローブトロッター」に通じるものがある。
北半球全体の時間帯を目で認識させ、かつ精度を持たせるためには、精確に地球儀をつくる必要がある。海はハンドラッカー仕上げで、3段階の濃淡で深度が表現される。陸地部分はエッチング加工により、山岳部はサテン仕上げ、平地はポリッシュ仕上げされ、立体感を表現。日本もしっかりと描かれている。
地球儀の外周にはサファイアクリスタルの24時間表示盤が備えられ、上半分の透明部分は昼、下半分のグレー部分は夜を表現する。
地球儀を覆うドーム型のサファイアガラスとともに、デザインアクセントになっているブリッジは、重量ある地球儀を支える役割を果たす。地球儀は針と連動して回転し、このディスクを安定的に回転させるため、アーノルド&サン自社開発自動巻きムーブメントA&S6022に大きな受け石を配している。