メカニカルダイバーズの名作、その50周年を記念して限定復刻|SEIKO
SEIKO|セイコー
1968年に誕生したセイコーダイバーズの代名詞が
スペックアップして、現代に復刻(1)
日本のダイバーズウオッチを牽引してきたセイコー。そのエポックモデルが1968年に発表された300m空気潜水用モデルだ。その誕生50周年を記念して、今年、復刻モデルが限定発売されることになった。
Text by KOIZUMI Yoko
機械式ダイバーズウオッチの名機50周年を祝う限定モデル
1965年、初の国産ダイバーズウオッチを世に送り出してから、日本のダイバーズウオッチを牽引し続けてきたセイコー。
なかでも1968年に発表したモデルは、当時世界最高水準の精度を誇る10振動ハイビートムーブメントを搭載。ケースは、裏蓋のないワンピース構造で300m防水を実現した画期的なダイバーズウオッチであった。
1970年には日本山岳会の植村直己、松浦輝夫の両氏がエベレスト登頂にこのモデルを携行し、高い信頼性が実証されるとともに、今日ではプロテクター付きモデルと並んで、セイコーのダイバーズウオッチの代名詞となっている。
この名機が誕生50周年を記念し「1968 メカニカルダイバーズ 復刻デザイン SBEX007」として登場した。
デザイン復刻にあたり、オリジナルのシャープでマッシブなワンピース構造のケースを、ザラツ研磨(※1)を駆使して再現しつつ、独自開発のL字型ガラスパッキンを採用し、300m空気潜水仕様から300m飽和潜水仕様へとスペックアップしている。
またオリジナルのピラミッド状パターンがユニークなストラップの素材は塩化ビニールから強化シリコンへ、ガラス素材も無機ガラスからサファイアガラスへと変更され、現代の高級機にふさわしい美観と耐久性を備えた。
ムーブメントはダイバーズウオッチ専用のメカニカルムーブメント「8L55」を搭載。毎時3万6000回(毎秒10振動)の高速振動により、安定した精度を保つ。動力ぜんまい、ひげぜんまいには独自開発の合金を採用。10振動でありながら、ひとつの香箱で約55時間(最大巻上時)という実用的な持続時間を達成している。製造は高級機械式時計を担当する雫石高級時計工房(※2)による。
Page02. メカニカルダイバーズ誕生50周年を祝うもうひとつのモデル
SEIKO|セイコー
1968年に誕生したセイコーダイバーズの代名詞が
スペックアップして、現代に復刻(2)
メカニカルダイバーズ誕生50周年を祝うもうひとつのモデル
そして1968年のメカニカルダイバーズ誕生50周年を祝うもうひとつのモデルが「ディープフォレスト SBDX021」だ。このモデルの特徴であるダイアルとベゼルの深いグリーンは、美しい海を育む「屋久島」の豊かな深い森からインスパイアされている。
日本初の世界自然遺産に登録された屋久島周辺の海は、透明度が非常に高く、海流の影響による生物の多様性から、国内屈指のダイビングスポットとしても知られるところだ。
ダイアルと呼応する深いグリーンのベゼルリングには、キズつきにくく、耐食性に優れたジルコニア・セラミックスを使用するとともに、SSケースとブレスレットには独自の表面加工技術ダイヤシールド(※3)を施している。
また針やインデックスだけでなく、主に潜水時の経過時間を測定するベゼルの目盛り(▽マークから20まで)にもルミブライト(※4)を塗布。水中や暗所での視認性を向上させている。