アーカイブシリーズにダイバーズウオッチがラインナップ|BULOVA
BULOVA|ブローバ
1970年代、米軍に制式採用された
ダイバーズウオッチが、アーカイブシリーズに登場
ブローバは140年以上にわたる膨大なアーカイブのなかから“デビルダイバー”の愛称を持つ「オーシャノグラファー」を復刻した。
Text by KOIZUMI Yoko
“デビルダイバー”と呼ばれた、その背景とは?
1875年、アメリカに創業したブローバは、数々の“初物”を世に送り出してきたウオッチメーカーである。
なかでも有名なのが1960年に発表した音叉式腕時計「アキュトロン」。当時の一般的な機械式腕時計の振動数が1秒間に8振動であったに対し、1秒間に360振動という高振動を実現、日差2秒という当時の最高精度を打ち出している。ちなみにNASAによる46回の宇宙飛行にも使用されており、その音叉のかたちはブランドロゴとなって現在も引き継がれている。
こうした時計史に残るモデルに加えて、ブローバは140年余りの歴史のなかで、NASAやアメリカ空軍、海軍に優れた機械式時計を供給してきた経緯を持つ。その膨大なアーカイブのなかから、ブローバのアイコンモデルをピックアップし、往時のノスタルジックなデザインに現代的な要素を融合させた「アーカイブシリーズ」をブローバは2016年からスタートしている。
「オーシャノグラファー」は、アーカイブシリーズの3rdモデルとして登場。その名称は海洋学者という意味を持つ。特徴はダイアルに記された“666フィート”(約200m)の文字。これはモデルの耐水性能を記したものだが、666という数字から“デビルダイバー”の愛称が付けられた。一方でダイアルのクロスモチーフもデザインの特徴となり、デビルとクロスが同居するユニークなストーリーを持つ。
ラグに向かって緩やかなカーブを描くケースフォルムや、ボリューム感たっぷりのインデックスは愛嬌たっぷり。ダイアルはオレンジカラー(ホワイトとブラックのベゼル)と、ブラックカラー(レッドとブラックのベゼル)の2種類。オレンジカラーのみ世界限定モデルで、本数は666本だ。