共振機構を備えた最高傑作に、ギョウシェダイアルがラインナップ|ARMIN STROM
ARMIN STROM|アーミン・シュトローム
世界を驚愕させた「ミラード・フォース・レゾナンス」に
美しいギョウシェを施した2018年のNEWモデル
アーミン・シュトロームの高い技術力の証である「ミラード・フォース・レゾナンス」に、約100年前の旋盤を使用して製作したギョウシェダイアルを搭載するNEWモデルが発表された。
Text by KOIZUMI Yoko
文字盤上で披露されたレゾナンスとギョウシェの美しい融合
アーミン・シュトロームの最も革新的な作品と評されている「ミラード・フォース・レゾナンス」。そのファーストモデルであるローズゴールドケースに続いたのがSSケース、そして今回登場するのがギョウシェダイアルを採用した「ミラード・フォース・レゾナンス・ギョーシェ・ダイアル・バージョン」である。
“レゾナンス”とは共振を意味する単語。共振とは「隣接するふたつの振動体は互いに影響を及ぼし、やがて共振する」物理現象のことだ。この共振を時計に組み込んだのが「ミラード・フォース・レゾナンス」である。
レゾナンスの最大のメリットは動作安定による精度の向上にあり、これまでレゾナンス機構を搭載するムーブメントを開発したのは、アンティド・ジャンヴィエ(1751~1855)やアブラアン-ルイ・ブレゲ(1747~1823)、現代においてはフランソワ-ポール・ジュルヌといった時計史に名を遺すごくわずかの非常に優れた時計師のみ。つまりレゾナンスの搭載は困難を極めるのだ。
アーミン・シュトロームでは同社のテクニカル・ディレクター率いる開発チームが、2年半をかけてレゾナンス機構を完成。その姿は7時位置と11時位置にあるツイン・ディスプレイによる秒表示で確認できる。
今回、新たなアイコンとしてギョウシェダイアルモデルが登場した。このギョウシェで協力を仰いだのがスイスのモティエに工房を構える稀代の時計師Kari Voutilainen(カリ・ヴティライネン)氏である。
今ダイアルは、彼の工房にある約100年前の旋盤により製作されているが、旋盤は手作業でのみコントロールできるもの。極めて精密に、最大限の注意を払い、金属盤をエングレーブすることで得られる複雑なパターンからは、クラフトマンの高い芸術性を感じる。
画像ではブルーモデルが紹介されているが、色はブラック、アントラサイト、レッド、またはバイカラーとすることも可能。テクスチャーについても、サンレイほかコンセントリック・ウェーブ、バーリーコーンから選べる。
MIRRORED FORCE RESONANCE GUILLOCHE DIAL
ミラード・フォース・レゾナンス・ギョーシェ・ダイアル
ケース素材|SS
ケース径、厚|43.4mm、13mm
ムーブメント|手巻き(ARIMIN STROM キャリバーARF15)
ストラップ素材|ホーンバック・アリゲーター、ラバー
防水|5気圧
予価|1000万円(税別)
発売|発売時期未定