華やかなデザインがほどこされた「オロロジカル・マシン No.3」

グランサンクのジュエラーである「ブシュロン」。ブシュロンは152年の歴史をもつ由緒正しき老舗として、女性のための、夢溢れるクリエイションを重ねてきたハイジュエラーだ。そのデザインはつねに自由奔放、そして大胆。昨今ではリシャール・ミルとのコラボレーションも果たすなど、ウォッチの分野においても斬新なアイディアを披露してきた。今年もまた、マキシミリアン・ブッサー率いるクリエイティブ・ラボ「MB＆F」と手を組み、その比類なき才能をふたたび見せてくれることとなった。

登場したのは、まさに「ジュエリーマシーン」という名がふさわしい個性的な時計。2009年に発表されると同時に大きな話題を呼んだクリエイティブ・ラボの代表作「HM3（オロロジカル・マシン No3)」が、ブシュロンが得意とする動物モチーフのフクロウとして生まれ変わった。

エキスパートの職人技が生きる一品

時分および昼夜を示すふたつのドームはブシュロンの手によってフクロウの目となり、大きく輝くカボションカットの石で覆われた。フクロウの胸部や羽根などジュエリーをセッティングする枠組みは計5つのパーツへと分けられ、MB＆Fの技術者がネジ穴にふさわしい場所をそれぞれ選定。パーツの固定には1ミクロン単位での細かい作業が求められ、宝石細工やはめ込み、彫刻、そして金細工などそれぞれのエキスパートを集めておこわれた。特筆すべきが、アメシスト（またはローズクオーツ）の1石を塊から掘り出したというフクロウの胸部部分。フクロウのくちばしから足にかけてグラデーション描く半透明の石の下には、MB＆Fのシンボルであるバトル・アックス型ローターを覗くことができる。この斬新なデザインを考えたブシュロンは、非常に硬いアメシストとローズクォーツの断面を削るためさらに高度な職人技を要したという。

MB＆Fのマキシミリアン・ブッサーは今回のコラボレーションを次のように語る。
「私はブシュロンの豊かな柔軟性と情熱的なクリエイティビティに感銘を受けた。彼らは徹底的にアバンギャルドで、その作品のひとつひとつが名品だ。つまり、彼らの作品は私たちのものとちがって審美的かつフェミニンだが、その価値観は私たちとおなじなんだ。それに、彼らはひとが驚くような作品づくりが大好きだ。彼らならオロロジカル･マシンを立体的なハイジュエリーの名品へと変身させることができると確信していた」。

ブシュロンの手によって命を吹き込まれたフクロウが見せる、MB＆Fの革新的な世界。クリエイションの高みへと向かう両者の力があってこそ、まさに人びとに“驚き”をもたらす時計が誕生したのである。

ブシュロン カスタマーサービス
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