IWC|ポルトギーゼ・ハンドワインド
Watch & Jewelry
2015年3月27日

IWC|ポルトギーゼ・ハンドワインド

IWC|アイ・ダブリュ・シー

Portuguese Hand-Wound|ポルトギーゼ・ハンドワインド

文=渋谷康人

時計愛好家垂涎、伝説の手巻きムーブメント搭載のシンプルモデル

1868年に地元シャフハウゼンの企業家とともにIWCを創業したアメリカ人時計師フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズ。彼が製作した第1号のポケットウォッチは、当時としては考え得る限り最新の機械式ムーブメントを搭載していた。そしてその基本仕様を継承する手巻きムーブメント「Cal.98295」は、通称“ジョーンズ・キャリバー”と呼ばれ、そのクラシックな味わいで、IWCの数ある機械式キャリバーのなかでももっとも魅力的なムーブメントのひとつである。これまでプレミアムな限定モデル中心に使用されてきた、この珠玉のムーブメント搭載のシンプルなスモールセコンドモデルが、ついにレギュラーモデルとして登場した。なかでも100万円を大きく切る価格で登場した写真のステンレススティール・モデルは、まさに時計愛好家の期待に応えた特別な1本である。

手巻き、ステンレススティールケース、アリゲーターストラップ、シースルーバック、ケース径44mm、84万5250円、2010年夏発売予定。

BRAND HISTORY

IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)は、1868年にアメリカ人時計師のフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズが、ドイツとの国境沿いに位置するスイス・シャフハウゼンに創設したブランド。アメリカですでに実用化されていたオートメーション化をスイスの時計界にも導入し、より効率的で完成度の高い時計作りを目指していた。

この当時、既にシャフハウゼンにはヨハン・ハインリッヒ・モーザーによって大規模な発電施設があったことから、ジョーンズはシャフハウゼンを創業地として選んだといわれているが、ドイツ国境沿いに位置する地の利のため、同ブランドは質実剛健で高品位な時計製造を特徴とするようになる。

IWCが最も急速な成長を遂げたのは航空産業の発達が関係している。なかでも1930年代に開発した「パイロットウォッチ」は、第2次世界大戦中にイギリス空軍を始め、ドイツ、オーストリアの軍にも正式採用され、世界中のパイロットの憧れとなった。

その後もペラトン自動巻き機構や、2499年まで表示可能な永久カレンダー機構などの独自機構を次々と開発。また耐磁時計「インヂュニア」や、自社製ポケットウオッチにインスパイアされた「ポルトギーゼ」、高深度ダイバーズウォッチ「アクアタイマー」などの人気シリーズを次々と発表して、世界中の時計愛好家たちから高い支持を獲得している。

【創業年】1868年
【創業地】スイス、シャフハウゼン
【主なシリーズ名】インヂュニア、アクアタイマー、ポルトギーゼ、ダ・ヴィンチ
【問い合わせ先】IWC 03-3288-6359

公式サイト:https://www.iwc.com/

           
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