Watch & Jewelry
2015年3月31日
MAURICE LACROIX|モーリス・ラクロア|ポントス・パワーリザーブ
MAURICE LACROIX|モーリス・ラクロア
ポントス・パワーリザーブ
Text by OPENERS
モーリス・ラクロアのコレクションは、「マスターピース」と「ポントス」に大別できる。マスターピースが伝統的なスイスの機械式時計をテーマにしたものなら、ポントスはよりコンテンポラリーなデザインで、機械式時計のエントリー機として、幅広い世代から愛されることを主眼に置いている。そのため3針モデルからクロノグラフまで、マスターピースに比べると、比較的ベーシックなモデルがラインナップしており、価格もリーズナブルで親しみやすい。
しかし、作りに対しては一切の妥協が無く、あくまで高品質を貫く点は、さすが。今回紹介する「ポントス・パワーリザーブ」も、機能的にはパワーリザーブ表示を装備した時計であり、決して複雑なものではない。しかし、インディケーターを7時方向にアシンメトリーに配置している点が、ことさら目を引く。
文字盤にはメタルのバーインデックスが植字され、ダイヤル中央にはサークルのモチーフをレイアウト。非常に端正でクールなルックスでありながら、あえて静謐を破るように、円を重ねるようにしてパワーリザーブ表示をセットしている。このモダンなスタリングこそ、モーリス・ラクロアのデザインの巧さというもの。この時計が誕生してから、すでに5年近くが経過しているが、まったく古さを感じさせることなく、高い人気を勝ち得ている。
文字盤はブラックとシルバーの2種類。それぞれ、アリゲーターストラップとブレスレットタイプを用意するが、値段はすべて同一なため、選択の幅は広い。
自動巻き。毎時2万8800振動。42時間パワーリザーブ。ケース径40mm。
SSケース。アリゲーターストラップ。50m防水。30万4500円。