CORE JEWELS|コアジュエルスを支える、こだわりのモノづくり
CORE JEWELS|コアジュエルス
コアジュエルスを支える、こだわりのモノづくり
カッティングからデザイン、仕上げまで、4Cダイヤモンドとは違った難しさがあるブラックダイヤモンド。ここではコアジュエルスのジュエリーに対するこだわりとともに、新作コレクションを紹介する。
文=富山英三郎Photo by Jamandfix
ブラックダイヤモンドが生きるデザインとは
ブラックダイヤモンドは、ダイヤモンドという言葉が付いているものの一般的な4Cダイヤモンドとは味わいや魅力がまったく異なる。そのため、ホワイトダイヤモンドを引き立たせるためのデザインを使い、色展開のひとつとして安易にブラックダイヤモンドをセットしても成立しない。透明度、屈折率ともに高い色と、黒というシンプルな色では相反する要素が大きすぎるからだ。
ブランド設立当時、コアジュエルスもまたその問題に苦しまされていた。これまでに前例のない、ブラックダイヤモンドの魅力を最大限に引き出すデザイン。それは一体どんなものなのか? 試行錯誤のなかで辿りついた答えはふたつ。ひとつは、小さなブラックダイヤを轢き詰める、パヴェ。もうひとつは、フラットな面の輝きで魅せる工夫。そのどちらも職人泣かせであることは言うまでもない。
世界最高品質への飽くなきこだわり
市場に出回っているブラックダイヤモンドのカットは、ホワイトダイヤモンドに比べずさんなものが多く、同じ1ct.であっても平らなもの、尖っているものなどさまざまである。また、一般的に黒味の弱いものは放射線処理を施し色付けすることが多いが、コアジュエルスでは天然にこだわりその手法を一切使わない。そのなかで均一性を保つには、買い付け時の選定はもちろん、日本でのリカットなどなど多くの手間とコストがかかってしまうのだ。
コアジュエルスの商品を一見して高いと決め付けてしまうのは大いなる早とちりである。公的な基準が整備されていないブラックダイヤモンドの世界において、コアジュエルスのブラックダイヤは世界最高品質といえるレベルにあると断言できる。
日本の伝統的なクールさを求めて
デザイナーの山崎正典は、「素材ありきではなく、自分たちを表現するのに最適なものがブラックダイヤモンドだった」と語る。ダイヤモンドがもつ、硬さ、強さ、美しさ。そして黒という色がもつ、深み、アンチ精神、インディペンデント性など。すべてがコアジュエルスのコンセプトと合致する。
しかし、ブラックダイヤモンドをメインアイコンとしながらも、それがすべてではないのもまた事実。18金ゴールドやプラチナを贅沢に使用しながら、繊細かつ力強く仕上げたアイテムも多数ラインナップされているのだ。
そこには“かつての日本人が着物の裏地にこだわったようなクールさ、密かな満足感を表現したい”という思いがある。どこか和を感じさせるネックレスやリングのデザインを見れば伺い知ることができるだろう。それらは先に大きな思いを詰め込み、そこから極限までデザインをそぎ落としていく手法を取っている。
シンプルなのに情熱的。そんなコアジュエルスの世界もまた、大きな魅力に満ち溢れている。