セイコー|メカニカルシリーズ
Watch & Jewelry
2015年2月26日

セイコー|メカニカルシリーズ

SEIKO MECHANICAL SERIES|セイコー メカニカルシリーズ

時計作りの歴史を体現するメカニカルシリーズ

セイコーの125年にわたる時計づくりの歴史を体現するものとして、2006年に誕生した「メカニカルシリーズ」。すべて自社製の機械式ムーブメントを搭載しながら、ベーシックモデルで4万円台からというリーズナブルプライスを実現しており、最上のエントリー機として注目を集めている。

Text by OPENERS

「キャリバー4S36」搭載の『複雑機構モデル』

現在、シリーズは非常にバラエティに富んでいる。代表的な「クラシックモデル」から、新作の「アルピニストモデル」にいたるまで、デザインや機能において選択の幅はきわめて広いといえるだろう。なかでもとくにフィーチャーしたいのが、写真の「複雑機構モデル」である。セイコーが誇る岩手県の「雫石高級時計工房」で製造された「キャリバー4S36」を搭載しており、文字盤に備え付けられた7本の針によって、さまざまな表示を可能にしてくれるのだ。

まず、中央のダイヤモンドカットされた鋭利な2本の針が、時・分の表示を担当。おなじく中央のもっとも長い針が、秒の表示を行う。さらに、先端に三角形のポインターをもつセンター針が24時間表示を行い、主針と時間帯をズラすことによって第2時間帯の表示も可能。6時位置にはポインター式の日付表示、そして9時位置にはパワーリザーブ表示を装備する。

さらに極めつけは、3時位置の曜日表示。月曜日から日曜日までが扇状に並べられ、それを針が“レトログラード式”に表示していく。すなわち、月曜日から順に針が下に向かい、日曜日の深夜0時を過ぎたあたりで、瞬時にジャンプして月曜日にもどるのだ。このような独創的な針の動きは、眺めているだけで飽きがこない、まさしくアナログ時計の醍醐味が感じられるものである。

7本の針が設置された文字盤は、非常に奥行きがあり、立体的なデザインを形成している。ブラックダイヤルには繊細なSSブレスを装備、そしてクロコダイルベルトのモデルには濃紺の文字盤が用意されており、異なる2つのデザインから好みの1本が選択可能。機械式ムーブメントの精緻な動きは、サファイアクリスタル製のシースルーバックをとおして、思う存分堪能できる。

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SARN003/自動巻き。毎時2万8800振動。50時間パワーリザーブ。ケース径41mm。SSケース。クロコダイルベルト。10気圧防水。26万2500円。

SEIKO MECHANICAL SERIES|セイコー メカニカルシリーズ(写真上)
自動巻き
毎時2万8800振動
50時間パワーリザーブ
ケース径41mm
SSケース&ブレス
生活防水|10気圧防水
価格|26万2500円

SEIKO Carrybear 4S36|セイコー キャリバー4S36(写真右)
自動巻き
毎時2万8800振動
50時間パワーリザーブ
ケース径41mm
SSケース
クロコダイルベルト
生活防水|10気圧防水
価格|26万2500円

           
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