TAG Heuer|アクアレーサー自動巻 クロノグラフ
Watch & Jewelry
2015年4月1日

TAG Heuer|アクアレーサー自動巻 クロノグラフ

TAG Heuer|タグ・ホイヤー

アクアレーサー自動巻 クロノグラフ

Text by OPENERS

タグ・ホイヤーといえば、レーシングウオッチというイメージが強いが、実はマリンウオッチの分野でも、これまで数々の功績を残してきた。1895年には懐中時計の防水ケースで特許を取得し、1950年にはヨット競技用のレガッタ・クロノグラフである名作「マレオグラフ」を発表。1979年には200m防水を誇るクオーツ・クロノグラフ「1000シリーズ」も登場している。

「アクアレーサー自動巻 クロノグラフ」は、そんなタグ・ホイヤーの海との関わりを象徴するダイバーズウオッチとして、多くのユーザーから支持されている人気モデルだ。

外部コネクタであるプッシュボタンを有するために、どうしても防水性が下がってしまうクロノグラフ機能を搭載しながら、300m防水という本格ダイバーズ並みのハイスペックを装備。文字盤にレイアウトされた、タテ3つ目のインダイヤルが、スポーティでスタイリッシュなイメージを与えてくれる。

また、インデックスはファセットがつけられた立体的なアプライド型。2時位置のタグ・ホイヤーロゴも、メタルパーツを植字して作り込まれており、さらに文字盤外周やインダイヤルの内側には繊細なレコードパータンも刻印。スポーティでありながらも、高級感ただようフェイスに仕上がっている。

さらに特筆すべきはべゼルのデザインであり、外側にはエア残量計測用のミニッツ目盛りが刻まれ、内側にはクロノグラフ用の積算目盛りが刻まれている。この2つのカウンターを有する“ダブルべゼル”こそが、同モデルのキャラクターに、独創的なアイデンティティを付与しているといえる。

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当然、ダイバーズの必須機能として、外側のミニッツ目盛りが刻まれた部分は、逆回転防止式であり、一方向にしか回転しない。3時位置にはデイデイトも装備されているため、ビジネスで着用しても実用的に使いこなせるだろう。文字盤はブラック、ブルー、シルバーから、好みのカラーが選べる。

また、同モデルには、C.O.S.C認定のクロノメーターをパスした高精度モデルもラインアップしている(「アクアレーサー自動巻 クロノグラフ クロノメーター」)。こちらは、文字盤の最外周にタキメーターも刻まれているため、さらにメカニカルなフェイスが楽しめる。

アクアレーサー自動巻 クロノグラフ クロノメーター 39万9000円

アクアレーサー自動巻 クロノグラフ クロノメーター

TAG Heuer Aquaracer CHRONOGRAPH|タグ・ホイヤー アクアレーサー クロノグラフ
自動巻き
42時間パワーリザーブ
ケース経×厚|43×14.9mm
ケース|SSケース
生活防水|300m防水
価格|33万3600円

BRAND HISTORY

タグ・ホイヤーといえば、創業当時からスポーツ競技に積極的に関わり、特にモータリゼーションの進化を支え続けたブランドとして、レーサーを始めとする多くのアスリートからリスペクトを受けるブランドである。

その前身であるホイヤー社は、1860年、当時弱冠20歳であったエドワード・ホイヤーによって、スイス・サンティミエに創業されている。1868年にリューズ巻き懐中時計の特許を取得、1889年にはパリ万国博覧会でスプリットセコンド・クロノグラフを出品し銀賞を受賞するなど、早い時期から頭角を現していた。

そして、1916年には今なお語り継がれるストップウオッチのマスターピース「マイクログラフ」を発表。この100分の1秒計測が可能という画期的な計測機器で、ホイヤー社はスポーツシーンに欠かすことのでないブランドとして一躍世界的に認知される。

実際、この功績が認められて、1920年のアントワープ大会から続けて、3度のオリンピック公式計時を担当することになる。

すでに1911年の段階で、自動車用のダッシュボード用クロック「タイム・オブ・トリップ」を発表していた同社だが、モータースポーツとの深い関わりは、その後も継続して続けられている。
1964年には伝説のロードレース「カレラ」の名を冠したクロノグラフを発表し、当時多くのレーサーたちに愛用された。

そして、1969年には世界初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを積んだ「モナコ」を発表。ハリウッドスターのスティーブ・マックウィーンが公私共に愛用したことでもよく知られ、その様子は名作フィルム「栄光のル・マン」によって、世界中のレースファンの目に焼きつけられた。

その後、他の多くのブランドが辿るように、1970年代のクオーツショックによって、ホイヤー社も一時経営危機に陥る。しかし、1985年、F1マクラーレン・チームのオーナー会社でもあったタグ・グループの投資によって見事復活を遂げ、現在のタグ・ホイヤーに改称。

従来以上にモータースポーツとの関わりを深めるほか、タイガー・ウッズ、マリア・シャラポワ、ブラッド・ピッド、ユマ・サーマンなどをアンバサダーに迎え、積極的なブランドPRを展開。2004年にはタイミングベルトやインゴットを採用した「V4」のプロトタイプ、2005年には腕時計で初めて100分の1秒計測が可能な自動巻きクロノグラフ「キャリバー360」を発表するなど、メカニズム面でも大いに注目を集めている。

【創業年】1860年
【創業地】スイス、サンティミエ
【主なシリーズ名】グランドカレラ、カレラ、リンク、モナコ、ニューアクアレーサー、フォーミュラ1
【問い合わせ先】LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー ディヴィジョン 03-3613-3951

公式サイト:http://www.tagheuer.com/

           
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