TAG Heuer|グランドカレラ クロノグラフRS2 限定モデル
Watch & Jewelry
2015年3月18日

TAG Heuer|グランドカレラ クロノグラフRS2 限定モデル

TAG Heuer|タグ・ホイヤー

グランドカレラ クロノグラフRS2 限定モデル

Text by OPENERS

ゼニス/デファイ クラシック クロノアエロ ゴールド&スティール

2007年に発表されたグランドカレラは、カレラの伝統とDNAを継承したアッパークラスのためのラグジュアリー・スポーツウオッチである。回転するディスクによって時刻や計測表示を行うという画期的な独自システム、ローテイティング インディケーター システム(RS)を搭載し、その表示小窓の枠にコート・ド・ジュネーブ仕上げのメタルプレートを配置した独創的な外観は、誰の目にも新鮮なものに映った。
そして、このグランドカレラ クロノグラフRS2 限定モデルは、2008年4月に開催されたバーゼルワールドに先行して発表されたグランドカレラ・コレクションのニューモデル。ブラックを基調にしながら、随所に鮮烈なレッドを配すことで疾走感溢れるデザインを実現。

ラバーコーティングを施したアリゲーターベルトにもレッドのステッチが施されており、デザインの統一感も申し分ない。さらにケースに使われているのは、軽量でタフなグレード2チタニウム。この素材とRSシステムとの組み合わせがモデル名の「RS2」となっている。
搭載される「キャリバー17RS」は、裏ブタ側に駆動輪列、そして文字盤側にクロノグラフ機構を集約した完全別帯型のムーブメントである。それ自体は信頼性の高い機械式クロノグラフによく見られるメカニズムだが、17RSの場合はRSシステムによって30分積算表示を行うため、ディスクを回転させるためにより多くのパワーが必要になる。

また、計時後のリセットの際にも、かなり強い衝撃によってディスクを帰零させるため、芯の強度を高めるなどの様々な微調整が必要。

RSシステムは決して見た目だけの目新しさだけではない、そこにはタグ・ホイヤーの高度な技術力が投入されているのだ。

TAG Heuer Grandcarrera Cronograph RS2|グランドカレラ クロノグラフRS2 限定モデル
自動巻きクロノメーター
42時間パワーリザーブ
ケース経×厚|43×14.85mm
ケース×ベルト|チタニウムケース×ラバーコーティングアリゲーターベルト
生活防水|100m防水
価格|87万1500円(予価)

BRAND HISTORY

タグ・ホイヤーといえば、創業当時からスポーツ競技に積極的に関わり、特にモータリゼーションの進化を支え続けたブランドとして、レーサーを始めとする多くのアスリートからリスペクトを受けるブランドである。
その前身であるホイヤー社は、1860年、当時弱冠20歳であったエドワード・ホイヤーによって、スイス・サンティミエに創業されている。1868年にリューズ巻き懐中時計の特許を取得、1889年にはパリ万国博覧会でスプリットセコンド・クロノグラフを出品し銀賞を受賞するなど、早い時期から頭角を現していた。

そして、1916年には今なお語り継がれるストップウオッチのマスターピース「マイクログラフ」を発表。この100分の1秒計測が可能という画期的な計測機器で、ホイヤー社はスポーツシーンに欠かすことのでないブランドとして一躍世界的に認知される。
実際、この功績が認められて、1920年のアントワープ大会から続けて、3度のオリンピック公式計時を担当することになる。

すでに1911年の段階で、自動車用のダッシュボード用クロック「タイム・オブ・トリップ」を発表していた同社だが、モータースポーツとの深い関わりは、その後も継続して続けられている。
1964年には伝説のロードレース「カレラ」の名を冠したクロノグラフを発表し、当時多くのレーサーたちに愛用された。
そして、1969年には世界初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを積んだ「モナコ」を発表。ハリウッドスターのスティーブ・マックウィーンが公私共に愛用したことでもよく知られ、その様子は名作フィルム「栄光のル・マン」によって、世界中のレースファンの目に焼きつけられた。
その後、他の多くのブランドが辿るように、1970年代のクオーツショックによって、ホイヤー社も一時経営危機に陥る。しかし、1985年、F1マクラーレン・チームのオーナー会社でもあったタグ・グループの投資によって見事復活を遂げ、現在のタグ・ホイヤーに改称。

従来以上にモータースポーツとの関わりを深めるほか、タイガー・ウッズ、マリア・シャラポワ、ブラッド・ピッド、ユマ・サーマンなどをアンバサダーに迎え、積極的なブランドPRを展開。2004年にはタイミングベルトやインゴットを採用した「V4」のプロトタイプ、2005年には腕時計で初めて100分の1秒計測が可能な自動巻きクロノグラフ「キャリバー360」を発表するなど、メカニズム面でも大いに注目を集めている。

【創業年】1860年
【創業地】スイス、サンティミエ
【主なシリーズ名】グランドカレラ、カレラ、リンク、モナコ、ニューアクアレーサー、フォーミュラ1
【問い合わせ先】LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー ディヴィジョン 03-3613-3951

公式サイト:http://www.tagheuer.com/

           
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