SEIKO|セイコー|ガランテ スプリングドライブ クロノグラフ
セイコー ガランテ スプリングドライブ クロノグラフ SBLA025
多彩なデザインの意欲作
Text by OPENERS
"SEXY RICH"を謳う特異な存在、『ガランテ』
「ガランテ」はセイコーブランドの中でも特異な存在だ。"SEXY RICH"というコンセプトを掲げ、ラグ付近の4つの支柱を共通としながらも、多彩でユニークなデザインで勝負するという意欲作。その「ガランテ」に、最高の機能性を備えた新しい仲間が加わった。
これまでの「ガランテ」のモデルが搭載する機構はすべて、3針・日付カレンダー付きの自動巻きスプリングドライブCal.5R65/66だったが、2007年に登場した「ガランテ」は「スプリングドライブ クロノグラフ」。搭載されるムーブメントCal.5R86は、「グランドセイコースプリングドライブ クロノグラフ」のCal.9R86と同様、スプリングドライブ初のクロノグラフである。このクロノグラフ機構はスイス時計業界でも限られたマニュファクチュールしか手掛けない、垂直クラッチ方式を採用している。
クロノグラフ秒針を回すセンターのクロノグラフ車に、動力源となるクラッチ車を圧着させて計測をスタートさせるこの方式は、針飛びが起こることも少なく、摩耗を生じ易い歯車も介さないというスグレモノ。さらに驚くべきことに、セイコーはすでに1969年の段階でこの方式を開発しており、’70年代まで搭載モデルが製造されていた。
すなわちセイコーにとってはこの方式は伝統的なメカニズムなのである。さらに、一際目立つプッシュボタンは、過去の自社製ストップウォッチを徹底的に解析し、半押し状態でスタンバイして一気に押し込むという、最も押しやすい方法に最適化されている(レディ/スタート・モードと呼ぶ)。
鮮烈な印象を与える個性豊かなデザイン
このような優れたムーブメントを搭載しつつも、「ガランテ」の押し出しの効いた個性豊かなスタイルは踏襲した。いやそれ以上に、プッシュボタンのデザインや、アシンメトリーなインダイヤル配置などが、従来以上に鮮烈な印象を与えてくれる。
ラインナップは、SSケース2タイプ(SBLA025、SBLA027)と、18KYGケースを採用したニューモデル(SBLA044)。使い易く高精度なスプリングドライブ・クロノグラフの機能美と、オリジナリティにあふれた「ガランテ」のデザインの融合は、われわれユーザーに対してとてつもない訴求力を持っている。
SEIKO GALANTE Springdrive chronpgraph SBLA025|
セイコー ガランテ スプリングドライブ クロノグラフ SBLA025
自動巻きスプリングドライブ
72時間パワーリザーブ
ケース径×厚|44.4×18.8mm
生活防水|20気圧防水
クロコダイルベルト(SBLA025、SBLA044)
オーストレッグ(SBLA027)
価格(SBLA025、SBLA027)|84万円
価格(SBLA044)|262万5000円