IWC|ダイバーズウォッチ「アクアタイマー」の進化
IWC|アイ・ダブリュ・シー
ダイバーズウォッチ「アクアタイマー」の進化
未来に向けてつねにコレクションの革新をつづけるIWC。今年は2003年にデビューしたダイバーズウォッチ・コレクション「アクアタイマー」がタフに進化。また「ダ・ヴィンチ」では新型永久カレンダーモデルがついに発表された。
文=渋谷康人
幻の機械式水深計付きモデルが
進化して再登場
アクアタイマー・ディープ・ツー
生産数がごくわずかだったため、時計コレクターのあいだでは“幻の傑作”と呼ばれる1997年発表の機械式水深計付きダイバーズモデル「GSTディープワン」から10年あまり。その基本コンセプトを引き継いだ腕時計が、新生アクアタイマーのフラッグシップモデルとして発表された。とはいえ機械式水深計のメカニズムはまったくの新設計。時計の機械式ムーブメントとは完全に独立し、文字盤の左半分に配された目盛りに青と赤の2本の針で、現在深度とダイビング中に到達した最大深度を表示する。潜水時間マーキング用のベゼルが操作しやすいアウタータイプなのもいい。
自動巻き、SSケース×ラバーストラップ(またはブレスレット)、直径46mm、12気圧防水、168万円(ラバーストラップモデル)、181万1250円(ブレスレットモデル)、9月発売予定。
これぞ時計愛好家待望の“リアル・ダヴィンチ”
ダ・ヴィンチ・パーペチュアル・カレンダー・
デジタル・デイト/マンス
新型ダ・ヴィンチのデビューからちょうど2年がたつ今年、前モデルとおなじムーブメントではなく、西暦2100年まで修正不要の永久カレンダー&フライバック・クロノグラフ機能を備える新世代ムーブメントを搭載した新作が発表された。機能でもメカニズムでも、1985年登場の名作「ダ・ヴィンチ」の正統な後継といえるモデルだ。最大の特徴は、文字盤左右に配された大型のデジタル式月&日付表示機構。日付表示は毎日零時を迎えた際、瞬間的に切り替わるジャンピング式で、そのパワーの一部を月末に日付と月を同時に切り替えるために活かす特殊なパワーリザーブ機構を搭載している点もとてもユニークだ。
自動巻き、RGケース×クロコダイルストラップ、44×52mm、493万5000円、9月発売予定。
存在感と魅力を増して再デビュー
ビッグ・インヂュニア・クロノグラフ
2005年に復活を果たしたタフ・ウォッチのインヂュニア。そのクロノグラフモデルがデザインと仕様の一部を見直して新たなモデルに生まれ変わった点も、今年のIWCでは見逃せないニュースのひとつだ。最大の変更はケースサイズの拡大。直径45.5mmとひとまわり大きくなりトータルバランスが改善された結果、腕へのフィット感が向上。またインダイヤルをカラーリングすることで文字盤の存在感もぐっと高まった。その一方で耐衝撃機能はそのままに、必要度の低い強力な耐磁機能を省いてケース裏をシースルーバックにすることで、自社製ムーブメントを鑑賞する楽しみが新たにくわわっている。
自動巻き。SSケース×クロコダイルストラップ、151万7250円、5月発売予定。
IWC Tel. 03-3288-6359