今秋、ブライトリングから届いた3つのTOPICS|BREITLING
BREITLING|ブライトリング
“機構”に“素材”に磨きをかけた
最先端のウォッチテクノロジーがここに!(1)
BASELWORLD 2016にて発表された新作のなかで、特に注目を集めた3モデルのリリースがはじまっている。「社内のスペシャルチームが手掛けた新機構」「革新的な新素材の採用」「進化したコネクテッドウォッチ」それぞれの魅力について詳述する。
Text by KOIZUMI Yoko
1.BREITLINGの革新を“魅せる”コンセプトモデル
ブライトリング社内に創設された“クロノワークス®”が手掛けた初のモデルが登場する。クロノワークス®とは、モータースポーツ業界におけるチューニング部門の考え方を導入したもの。いわば時計とクロノグラフのパフォーマンス向上のためのスペシャルチームだ。このチームが手掛けたのが、新機構を採用した「スーパーオーシャン ヘリテイジ クロノワークス®」である。まもなくリリースされるこの限定モデルには、5つの技術革新が投下されている。
2.圧倒的な“強さ”“軽さ”を誇る、革新的な素材を纏う
ブライトリングだけが使用できる新素材“ブライトライト®”を外装に用いた「アベンジャー ハリケーン」がリリースされた。ブライトライト®はチタンの約3分の1、ステンレススチールの約6分の1という軽さながら、両素材をはるかに超える強靭さを誇る。こうした素材の特徴を生かして、ケース径50mmというブライトリング史上最大級のサイズでの登場となった。時計業界初採用の“未来の素材”を、ぜひとも店頭で体感されたい。
3.ふたつのテクノロジーの利点を融合
コネクテッドウォッチとはスマートフォンと連動できるモデルを指す。そして「エクゾスペース B55 ナイトミッション」は、ブライトリング初となるコネクテッドウォッチである。このモデルはパイロットに究極のパフォーマンスを提供するために開発されたもので、クロノグラフとスマートフォンの優れた点を併用できるのがポイントだ。多機能と操作性を両立させた、まさに“いいとこ取り”のモデルなのである。
Page02. 自社開発キャリバーに高次元の改良を加えた新モデル
ブライトリング・ジャパン
Tel.03-3436−0011
https://www.breitling.co.jp
BREITLING|ブライトリング
“機構”に“素材”に磨きをかけた
最先端のウォッチテクノロジーがここに!(2)
ブライトリングの新部門である“クロノワークス®”が手掛けたファーストモデル「スーパーオーシャン ヘリテイジ クロノワークス®」が、今冬ついにリリースされる。同社の自社開発ムーブメントはクロノワークス®の手によって、いかなる革新を果たしたのだろうか。
自社開発キャリバーに高次元の改良を加えた新モデル
最初にモデル名に冠されている“クロノワークス®”について説明しよう。
自動車業界には、エンジンのパフォーマンスを高めることを目的とするエンジンチューニングという専門技術がある。ブライトリングではこの考えを時計作りに導入し、2014年にムーブメントのパフォーマンスを高めることに特化したスペシャルチームを編成する。それがブライトリング・クロノワークス®である。
そしてチーム初の“チューニング”の対象として選んだのが完全自社開発・製造により2009年に誕生した機械式クロノグラフムーブメント、キャリバー01だ。これは精度・パフォーマンス・耐久性・信頼性を高い次元で統合し、革新的な構造により、最高の機能性と安全性を提供することを約束したフラッグシップムーブメントである。それを再度、見直すことは、ブライトリングが次なる高みを目指していることの現れだろう。なぜなら、こうした改良はハイエンドクラスにだけ搭載されるのではなく、近い将来、スタンダードとなっていくことが約束されているからだ。また、そのためにクロノワークス®が存在するに違いない。
さて今回の見直しの主眼としたのがエネルギー効率を高めることだった。そのためキャリバー01を見直し、不要な摩擦、負荷がかかっているところを突き止め、エネルギーの浪費を抑える5つの技術革新が成し遂げられた。それが以下である。
これらはあくまでも基本機構を変えることなく改良が施されており、素材やパーツの見直しにより、これまで70時間だったパワーリザーブを100時間へと飛躍的に延伸させることにも成功した。時計の未来を先取りしたといっても過言ではない、驚異的なハイパフォーマンスを実現したこのムーブメントは“キャリバー01 クロノワークス®”と名付けられ、「スーパーオーシャン ヘリテイジ クロノワークス®」に搭載される。
このモデルはブライトリング初のコンセプトモデルであり、世界限定100本のリリースを予定している。今後、この技術がどのように一般化していくのか、またクロノワークス®の次回作はどんなモデルなのか、ブライトリングの今後の動向から目が離せない。
BREITLING
スーパーオーシャン ヘリテージ クロノワークス®
ムーブメント/自動巻き(Cal.01 クロノワークス)
機能/クロノグラフ(30分積算計、12時間積算計)
ケース/ブラックセラミック
直径/46mm
ストラップ/エアロクラシック・ラバー
防水性能/100m
発売時期/2016年冬発売予定
価格/463万円(税別)
Page03. ブライトリングだけに使用が許された新たなマテリアルを導入
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“機構”に“素材”に磨きをかけた
最先端のウォッチテクノロジーがここに!(3)
ケース径50mmというブライトリング史上最大級のサイズで登場した「アベンジャー ハリケーン」。その特徴は、ケースに“ブライトライト®”を使用していること。ブライトライト®は、チタンの約3分の1、ステンレススチールの約6分の1の質量でありながら、堅牢さを兼ね備えた新素材である。
ブライトリングだけに使用が許された新たなマテリアルを導入
ブライトリングは創業以来、新しい技術の開発を続けてきたが、2016年は外装素材においても新素材を発表している。それが“ブライトライト®”である。この素材はポリマー(高分子化合物)にファイバーを加えることで強化されたコンポジット(複合素材)で、ブライトリングがスイスのジュラ地方にあるサプライヤーと共同開発したものだという。
重量はチタンの約3分の1、ステンレススチールの約6分の1ほどの軽さを誇り、また軽量でありながら堅牢さをも兼ね備える。キズつきにくさは他に類を見ないレベルであり、加えて牽引耐性、腐蝕耐性、耐磁性、温度耐性、アレルギー耐性という特性も併せ持つのだ。つまり、腕時計ケースとしての利点ばかりが揃う、エクスクルーシブな素材なのである。ベゼルやリューズ、プッシャーなど複雑な形状のパーツも、独自の鋳型製法により製造しているのだとか。
また熱伝導率が低いため、装着した際に冷たく感じないという特徴も持つ。
そしてもうひとつ、その質感だがマットでもブリリアントでもない、まさにブライトライト®のみが持つ風合いとなっている。感触はまるで大理石のようだ。
ちなみに素材名“ブライトライト®”のブライトは、ブライトリングの社名から取られたもので、ここからもわかるように時計業界では唯一、ブライトリングだけが使うことができる素材だ。今回、「アベンジャー ハリケーン」で、ケース径50mmという迫力サイズで登場したのはこの軽さをアピールするためでもあるが、同時に腕時計本体はたった69gしかないのである。もちろん、腕時計を手にしても、持っているような感覚はまるでない。“ブライトライト®”の登場で、時計の外装における新時代が到来したのだ。
このモデルに採用されたムーブメントは24時間機能を装備したブライトリングの自社開発・製造によるキャリバーB12。オールブラックのダイアルには航空界で多用される視認性の高いステンシル書体の数字を配している。ストラップは、表面に特殊合成繊維を施し、裏面には黄色のラバー素材を組み合わせるという、大型ケース用に開発したデザインが採用されている。
BREITLING
アベンジャー ハリケーン
ムーブメント/自動巻き(Cal.B12)
機能/クロノグラフ(30分積算計、12時間積算計)
ケース/ブライトライト®
直径/50mm
ストラップ/ミリタリーラバー
防水性能/100m
価格/100万5000円(税別)
Page04. パイロットクロノグラフのパフォーマンス向上にスマホを活用
ブライトリング・ジャパン
Tel.03-3436−0011
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“機構”に“素材”に磨きをかけた
最先端のウォッチテクノロジーがここに!(4)
パイロットウォッチの雄がスマートフォンとの連動を果たした。それが「エクゾスペース B55 ナイトミッション」だ。腕時計の機能性と操作性を向上させるため、スマートフォンを活用するという考え方に基づき開発された、航空のプロたちのための究極の計器である。
パイロットクロノグラフのパフォーマンス向上にスマホを活用
ブライトリングにとっての技術開発とは“プロフェッショナルの計器としてのパフォーマンス向上”を目指すもの。「エクゾスペース B55 ナイトミッション」でもこの哲学は変わらず、開発にあたり同社が目指したのもこの点だった。
多くのコネクテッドウォッチが登場するなかで、時計の立ち位置をスマホに従属する周辺機器としたメーカーもある。しかしブライトリングにとってスマートフォンの存在は、あくまでもクロノグラフの優位性を保持し、機能を向上させるためにある。そうして誕生したのが「エクゾスペース B55 ナイトミッション」だ。
開発協力を仰いだのは、ITを得意とする大手企業ではなく、スイスのパートナー企業。そして“お任せ”ではなく共同開発している点も、独立性を重んじるブライトリングらしいスタンスである。
さて、このモデルの最大の特徴は、着陸時間と離陸時間、それに伴う飛行時間ほか、ラップタイム、スプリットタイムなどのデータを、時計が計測、スマートフォンと共有できる点にある。パイロットにとって、また航空関係者にとって、これらデータの蓄積は重要でる。「エクゾスペース B55 ナイトミッション」なら、日々のデータをスマートフォンに送信し、瞬時に保存することが可能。他アプリケーションでも操作できるため、データ活用の幅を格段に広げられるのだ。
日常使いで便利なのが、チルト機構とスワップ機能。チルト機構とは12時方向を35度以上持ち上げると自動的にバックライトが点灯するというもの。そしてスワップ機能はローカルタイムと第2時間帯とを入れ替える機能で、ともに好評を博している。
高度なエレクトロニクス技術により開発された公認クロノメーターキャリバー“ブライトリングB55”を搭載。バッテリーは充電式で、通常使用1カ月程度、コネクション・オフで約5カ月持続する。バッテリーは300回以上充電可能な長寿命タイプで、10年以上使用できるのも魅力である。
BREITLING
エクゾスペース B55 ナイトミッション
ムーブメント/温度補正スーパークォーツ(Cal.B55)
機能/1/100秒クロノグラフ、UTCによる基準時刻、カウントダウン・カウントアップ(MET)機能、フライトタイム・クロノグラフ、ラップタイマー・クロノグラフ、カウントダウン、第2タイムゾーン、曜日を設定できる7つのアラーム、週表示付き永久カレンダー、バッテリー充電状態表示
ケース/ブラックチタン
直径/46mm
ストラップ/ツインプロ
防水性能/100m
価格/120万円(税別)
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