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探し物を「音」で見つける米国シェアNo.1スマートトラッカー「Tile」のテクノロジーを搭載したノートPCがHPから登場。同社との複数年にまたがるパートナーシップを発表した。
世界230の国と地域へ展開するスマートトラッカー(忘れ物防止タグ)「Tile」を取り扱い、スマートロケーションを提供するTile Inc.は、パソコンメーカーのHP Inc.との複数年、複数製品にまたがるパートナーシップを発表した。史上初のTile内蔵ノートパソコン※の発売により、Tile社は新たなバーティカル市場に参入する。
オフラインでも電源オフでも探索可能
2020年初頭より、TileのテクノロジーがHP Elite Dragonflyにオプションとして搭載される。Tileのアプリによって、紛失または置き忘れたノートパソコンを探したり、最後に検知された場所を確認することができる。
また、Bluetoothの検知距離を超えた場合でも、自分のTileを全世界のユーザーが探してくれる「Tileコミュニティー」によって検知することが可能だ。これらの機能は、ノートパソコンがオフラインであっても、電源が入っていなくても利用することができる。
新開発されたHP Elite DragonflyのWindows用Tileアプリとユーザーのモバイル用Tileアプリを利用して行われ、TileをオンにしたHP Elite Dragonflyは、Tileの最上位のハードウェアと同様の検知距離と音声機能を備えている。
今後5年間で290億台の出荷が見込まれるBLE(Bluetooth low energy)対応デバイスのうち、10億台近くがノートパソコンだという。Tile社にとって今回のようなTileテクノロジーの組み込みは重要な事業基幹となる。
2018年以降、Tile社はBose社やSennheiser社に加え、BLEチップメーカーであるNordic社、Qualcomm社、東芝といった新たなパートナー企業を発表しており、現在その数は20社を超えている。今後さらに拡大し、2020年の組み込み事業におけるパートナー企業数は現在の2倍以上となる予定だ。
※2019年12月時点。出荷時にTileの追跡用ハードウェアおよびソフトウェアを組み込んだノートパソコンに関するHP社内調査に基づく。HP Elite Dragonflyの発売は2020年第1四半期を予定。
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