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博多曲物研究所は、2015年にアメリカのクラウドファンディングサイトKickstarterで、伝統工芸の商品としては異例となる$118,310(当時レートで約1,400万円)を集めた「Haori Cup(ハオリ カップ )」を国内で販売開始する。
Haori Cupは、長崎県の波佐見焼と福岡県の博多曲物の2つの伝統工芸を組み合わせたフリーカップで、それぞれ異なる2 つの伝統工芸の特徴や機能を活かした工芸品。磁器のカップと曲物のスリーブのセット。磁器のうつわが曲物の羽織ものを着ているように見える佇まい、つまり「見立て」から生まれたデザインだ。
厚くなく熱くない、日常使いに最適なクラフトカップ「Haori Cup」
【Haori Cup(ハオリカップ)】
Haori Cupの容量は7-8分目でおよそ180cc(一合)。フリーカップとしてデザインしているため、冷たい麦茶やビール、日本酒や焼酎はもちろん、温かい煎茶やコーヒー、お湯割りや 白湯もお勧め。
特に白湯をいれる時には熱々の状態でHaori Cupに注ぐことで、熱が曲物のスリーブに伝わって、ほんのりと杉の香りを楽しむことができる。曲物のスリーブは、手に熱を伝えにくいだけではなく、内部の飲料の保温/保冷効果もあり、素材の機能性をダイレクトに感じられる実用的なクラフトカップ。カップとスリーブはそれぞれスタッキング可能。カップの裏には粋な芸者のイラストとロゴが刻印。磁器のカップのみ電子レンジ可能。
■商品名:Haori Cup( ハ オリカップ )
■ 価格: 5,940円(税込)
■ 素材: 磁器、(曲物)国産杉
■ カラー:(磁器) 白 / 緑 / 茶 / ピンク
■高さ: 約80mm
■容量: 約180cc
【和紋の焼印】
焼印は、8種類から選択可能。またオリジナルロゴや家紋など、好きなデザインの焼印を入れることもできる。
①[麻の葉]麻の葉形を図案化した連続模様。麻は生長が速く丈夫なので、めでたい模様とされ、特に産着(うぶぎ)につける風習がある。
②[千鳥格子]千鳥が連なって飛んでいるように見える形の格子柄。起源は英国。日本では千利休が好んだとされている。
③[毘沙門亀甲]毘沙門天の鎧(よろい)の鎖として描かれた柄。毘沙門天は財宝富貴を守る七福神にかぞえられる。
④[ヱ霞]霞または雲のかかった風景を日本的な感覚で図案化したもの。絵巻では時の推移や距離のある場所を暗示する。
⑤[組亀甲]亀甲文様のひとつで、亀の甲羅に似ているのでこの名前がつけられた。 亀と同様に長寿を表す吉祥文様。
⑥[青海波]大海原を表す文様で、海がもたらす幸を呼び寄せるとされる。元禄(1688~1704)頃に流行。
⑦[七宝繋ぎ]円を4分の1ずつ重ねた連続文。有職(ゆうそく)文様の一種で古くは正倉院宝物の中の錦などにみられる。
⑧[水引]淡路結び。鮑結びとも呼ばれ、一度結ぶとほどくことができないことから繰り返さない方が良いこと(結婚式や葬式など)に使用される。
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Haori Cupは、MAKUAKEのクラウドファンディングに参加中。下記にサイトにて国内での発売となる。
▼ キャンペーンページ
https://www.makuake.com/project/haoricup/