オノ・ヨーコ、小山田圭吾らと新生「Plastic Ono Band」結成!|MUSIC
LOUNGE / MUSIC
2015年11月5日

オノ・ヨーコ、小山田圭吾らと新生「Plastic Ono Band」結成!|MUSIC

MUSIC|オノ・ヨーコ、小山田圭吾らと新生「Plastic Ono Band」結成!

『Between My Head and the Sky』リリース。11月には日本公演も

1969年にオノ・ヨーコがジョン・レノンとはじめた「YOKO ONO PLASTIC ONO BAND」。“プラスティック”という名のごとく、変幻自在に活動を進めてきた同バンドは2008年にヨーコとショーン・レノン共同プロデュースで本格的に活動を再開。そして今年、彼らは日本とマンハッタンの才能溢れるミュージシャンとともに『Between My Head and the Sky』を発表! しばし難解ともとられるヨーコの芸術性にコーネリアスグループによるポップセンスが注入され、ヨーコの芸術的意思がより明確につたわるような作品が完成した。11月にはライブもおこなわれる。

Text by OPENERS

あの『Sear Sound』スタジオに日米の奇才が集結!

ジョン・レノンとヨーコが共作し、またジョンの遺作にもなった作品、『ダブル・ファンタジー』が録音された場所として知られるニューヨークの『Sear Sound』スタジオでおこなわれた今作のレコーディング。そこへ招かれたのはチボマットの本田ユカ、コーネリアスの小山田圭吾、あらきゆうこ、清水ひろたか(以上コーネリアスグループ)。2009年1月に東京でおこなわれた「CHIMERA MUSIC」レーベルのショーケースライブで共演したヨーコが彼らをいたく気に入ったのがきっかけだ。さらに、マンハッタンからもダニエル・カーター、インディゴ・ストリートなど才能溢れるアドリブ演奏家たちが集結。ヨーコとともにプロデューサーとして参加しているショーン・レノンが日本勢とマンハッタン勢をまとめる役割をはたし、超個性的ながらも一本筋のとおったアルバムが完成した。

前衛的サウンドとポップセンスがつくりだした、恐るべき世界。

疾走感満点のビートにのるオノ・ヨーコの“狂った”歌声がたまらない「Waiting For The D Train」がはじまった瞬間から、頭をぶちぬかれる。つづく「The Sun Is Down!」ではポエトリーリーディングのように歌うヨーコ。裏に流れる洗練されたエレクトロポップサウンドとヨーコの芸術的嗜好があますところなく発揮され、脳内を占拠するような中毒性をもった独自の世界を展開していく。アルバムタイトル曲の「Between My Head And The Sky」は、日米両ミュージシャンの持ち味がとくに顕著にあらわれた一曲。「Watching The Rain」など、後半へいくにしたがってメロウネスが漂う優しい曲も多く登場することに驚かされる。オノ・ヨーコの芸術性の揺るぎなさを新しいかたちで体感できる作品!

オノ・ヨーコ。御歳76歳でありながら彼女のはなつ異彩と存在感はケタはずれだ。

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『ビトウィーン マイ ヘッド アンド ザ スカイ』
ヨーコ オノ プラスティック オノ バンド
レーベル|Chimera Music
価格|2500円
発売日|2009年9月16日
※オノ・ヨーコによるイラストがびっしり入った、36ページにわたる豪華ブックレットつき。

YOKO ONO PLASTIC ONO BAND「BETWEEN MY HEAD AND THE SKY」コンサートツアー
東京国際フォーラム ホールC
日程|2009年11月18(水)
開場|18:00 開演|19:00
Tel. ディスクガレージ 03-5436-9600
大阪芸術ホール
日程|2009年11月24(火)
開場|18:00 開演|19:00
Tel. キョードーチケットセンター 06-7732-8888
料金|東京、大阪ともに全席指定 8000円
チケット一般発売日|9月19日(土)

出演|オノヨーコ、ショーン レノン、本田ゆか、小山田圭吾、清水ひろたか、あらきゆうこ、ほか
※スペシャルゲストの予定あり
主催|CHIMERA MUSIC
www.chimeramusic.jp
企画制作|スリー・ディー/GPT
協力|ブルース・インターアクションズ

ヨーコ・オノ・プラスティック・バンド|YOKO ONO PLASTIC BAND
1969年に芸術家、音楽家そして平和活動家でもあるオノ・ヨーコが夫のジョン・レノンとはじめたバンド。ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、エリック・クラプトンなどが参加したこの“スーパーバンド”はいったん活動を休止。その間ヨーコは精力的にソロアルバムをリリースしてきたが、2008年ニューヨークで、息子のショーン・レノンとの共同プロデュースのもと「ヨーコ・オノ・プラスティック・バンド」の活動を再開。ヨーコのいまだ揺るぎない、革新的な姿勢と、ショーンの洗練され、かつパワーのあるアレンジがすばらしきケミストリーをうみだし、永遠につづく進化とタイムレスな彼女の“原点”を同時に感じさせるバンドとして復活をとげた。

           
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