MUSIC|名バリトン、多田羅迪夫退任記念演奏会 開催
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2015年2月10日

MUSIC|名バリトン、多田羅迪夫退任記念演奏会 開催

MUSIC|日本を代表する名バリトンが東京藝術大学教授を定年退任

多田羅迪夫退任記念演奏会 開催

東京藝術大学では1982年より非常勤講師を務め、1990年に准教授、2000年に教授となり、オペラ科主任、声楽科主任、藝術活動推進委員会委員長などを歴任。オペラ、歌曲はもとより、オラトリオの演奏にも大きな実績を誇り、日本を代表する名バリトン歌手の多田羅迪夫(たたらみちお)氏が、東京藝術大教授を定年退任する。退任を記念して、3月20日(木)に東京藝術大学奏楽堂にて、「多田羅迪夫退任記念演奏会」が開催される。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

入場申し込み〆切は2月17日(月)

現在、東京二期会オペラ企画委員長などの要職のほか、さまざまな審査員や合唱団の音楽監督、二期会オペラ研修所でも後進の育成に尽力している多田羅迪夫氏。

「今後は大学常勤の拘束を解かれた時間を、ドイツリートやコンサート、オペラなど自らの演奏活動のさらなる充実にも費やしてゆきたい。次世代へ継承してゆきたいこと、そして私自身まだまだ探求したいことがたくさんあります。日々是好日、日々是研鑽です」と語る。

今後も東日本大震災復興支援〈第九〉をはじめ、2014年6月25日(水)にサントリーホールブルーローズで開催される「二期会ウィーク」では、三浦環生誕130年周年 ある晴れた日に『オペラ歌手 三浦環物語』にプッチーニ役と『蝶々夫人』シャープレスで出演を予定している。

3月20日(木)に開催される「多田羅迪夫退任記念演奏会」では、第1部はオペラの名曲を中心に、ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(抜粋)ほかを披露。第2部はJ.S.バッハのカンタータ(声楽曲)。東京藝術大教授の松原勝也氏(バイオリン)や“多田羅門下生”らも多数出演する。

バリトン|多田羅迪夫 02

2002年7月 東京二期会・ベルギー王立モネ劇場提携公演 ワーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』多田羅迪夫(ハンス・ザックス) 撮影:三浦興一

多田羅迪夫退任記念演奏会

日時|2014年3月20日(木)

19:00開演(18:30開場)

会場|東京藝術大学奏楽堂(大学構内)

入場料|入場無料(※往復ハガキでお申込みください)

※就学前のお子さまの同伴・入場はできませんのでご了承ください。

申し込み方法|往復ハガキに、希望枚数(2名さままで)、郵便番号と住所、名前(ふりがな)、電話番号(連絡がとれる番号)および送り先を明記の上、お申し込みください。

送付先|〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8

東京藝術大学音楽学部声楽科

「多田羅迪夫退任記念演奏会」係

バリトン|多田羅迪夫 03

お申込み〆切り日|2014年2月17日(月)

返信ハガキ発送予定日|2014年2月21日(金)

なお、申し込みが既定の人数を超える場合は抽選となりますので予めご了承ください。

主催|東京藝術大学音楽学部・東京藝術大学演奏藝術センター

共催|東京藝術大学音楽学部同声会

後援|公益財団法人 東京二期会

問い合わせ|東京藝術大学音楽学部声楽科 Tel. 050-5525-2327

東京藝術大学演奏藝術センター Tel. 050-5525-2300

多田羅迪夫|TATARA Michio

バリトン歌手。格調高く豊麗な美声と秀でた音楽性で充実した演奏をつづける名歌手。

1947年香川県坂出市に生まれる。東京藝術大学卒業、同大学院修了。在学中に安宅賞受賞。第16回ジロー・オペラ賞受賞。M.フレーニ、 R.パネライ、F.ボニソッリなどと共演した10年に亘るドイツの歌劇場でのソリスト経験を経て帰国。「第九」や宗教曲、とくにバッハ『ヨハネ受難曲』『マタイ受難曲』イエスの演奏では第一人者と評されている。N響、東フィル、読響、シティフィルなど、国内主要オーケストラとも多くの共演で実績を残し、その演奏は朝比奈隆、小澤征爾、若杉弘、飯守泰次郎、大野和士などの諸氏からも信望を得てきた。ベートーヴェン「第九」(スヴェトラーノフ指揮 N響、ロストロポーヴィチ指揮 新日フィル)をはじめ、ヴェルディ「レクイエム」(ジェルメッティ指揮 N響)、バッハ 「ヨハネ受難曲」イエス(鈴木雅明指BCJ、サヴァリッシュ指揮 N響)などで好評を博し、以後もバッハ「ミサ曲ロ短調」、マーラー「千人の交響曲」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、バッハ「マタイ受難曲」イエス、メ ンデルスゾーン「聖パウルス」パウルス、モーツァルト「レクイエム」、フォーレ「レクイエム」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、ヴェルディ「レクイエム」などで活躍。

東日本大震災後は震災犠牲者への鎮魂と復興への祈りを込めた各地での「レクイエム」の演奏が感動を呼んでいる。オペラでは小澤征爾指揮『ヴォツェック』、同『さまよえるオランダ人』タイトル・ロール、東京二期会『ワルキューレ』ヴォータン、ベルギー王立モネ劇場との共同制作『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、モーツァルトのドン・ジョヴァンニ、フィガロ、アルマ ヴィーヴァ伯爵、グリエルモ、ドン・アルフォンソ、ヴェルディのリゴレット、『俊寛』『袈裟と盛遠』『修禅寺物語』など当り役は多い。2012年、西安と北京にて『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、2012年7月、英国にてブリテン『カーリュー・リヴァー』旅人など、活躍をつづけている。

CD「奏楽堂ライブドイツ歌曲の夕べ」(レコード芸術特選盤)。

東京藝術大学教授。東京藝術大学演奏芸術センター長。二期会会員

多田羅迪夫紹介ブログ(http://green.ap.teacup.com/musik/)

           
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