MUSIC|LAビート・シーンの奇才「バス」による新作『オブシディアン』
LOUNGE / MUSIC
2015年1月17日

MUSIC|LAビート・シーンの奇才「バス」による新作『オブシディアン』

MUSIC|米ツアー全公演ソールドアウト!の次世代筆頭アーティスト

コンセプトは「apathy(無感情)」

LAビート・シーンの奇才「バス」による新作『オブシディアン』

数多くのメディアが年間ベストに選出した傑作ファーストアルバム『セルリアン』から3年。若干24歳の奇才「Baths(バス)」ことウィル・ウィーゼンフェルドが、世界が待ち望んだセカンドアルバム『オブシディアン』を完成させた。巧みなビートメイキングと情緒溢れるヴォーカル・ワークは前作から大きな進化を遂げた。

Text by IWANAGA Morito(OPENERS)

美しいサウンドにダークなリリックをのせる

「バス」ことウィル・ウィーゼンフェルドは、4歳のころからクラシックピアノを学び、14歳で作曲、レコーディング活動をスタート。また「Post-foetus(ポスト-フィータス)」というソロ・プロジェクトでは、バンドサウンドでの楽曲を制作。その後、フライング・ロータスらがつくり出したLAビート・シーンと出会い、「バス」名義で、ビートメイカーとして作品を生み出すこととなった。

本作『オブシディアン』のコンセプトは「apathy(無感情)」。2011年、初来日公演の間近にウィルは大病を患い、急遽ツアーを延期せざるをえない事態に陥った。ウィルは、日本のサブカルチャーから強く影響を受けていることを公言しており、以前から日本での公演を熱望していた。当時の落胆と、何もできなかった状態から、ダークな歌詞が生まれるようになったという。

 

ウィルは「絶対に自分にたいして不誠実であってはならない」という創作活動における信条をもっている。『オブシディアン』は、自身が置かれていた環境と想いを痛々しいほどダイレクトに反映しており、ウィルという人間が生み出す作品として、非常に純度の高いものとなっている。

若き天才、ウィル・ウィーゼンフェルドのプロジェクト「バス」。第2章となる本作で、彼が次世代の最注目アーティストであることを確信できる。

『オブシディアン』
バス
2100円(TUGR-008)
Tugboat Records
5月15日(水)発売

MUSIC|LAビート・シーンの奇才「バス」による新作『オブシディアン』02

01. Worsening
02. Miasma Sky
03. Ironworks
04. Ossuary
05. Incompatible<
06. No Eyes
07. Phaedra
08. No Past Lives
09. Earth Death
10. Inter

           
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