MUSIC|デヴィッド・ボウイ10年ぶりのニュー・アルバム 『ザ・ネクスト・デイ』
LOUNGE / MUSIC
2015年1月23日

MUSIC|デヴィッド・ボウイ10年ぶりのニュー・アルバム 『ザ・ネクスト・デイ』

MUSIC|突然発表された10年ぶりのニュー・アルバム

デヴィッド・ボウイ 『ザ・ネクスト・デイ』

移り変わるロック・シーンのなかで常に孤高の存在として時代の先端を突き進む、デヴィッド・ボウイ。自身の66回目の誕生日である2013年1月8日(火)に、ニュー・シングル「ホエア・アー・ウィー・ナウ?」の配信とともに、2003年の『リアリティ』以来、10年ぶりとなるニュー・アルバム『ザ・ネクスト・デイ』のリリースを、何の前触れもなく発表。アルバムは全世界で3月12日(火)に、日本盤は3月13日(水)に発売予定。

Text by IWANAGA Morito(OPENERS)

超極秘で進められたレコーディング

ニュー・シングル「ホエア・アー・ウィー・ナウ?」が全世界のiTunes Storeでいっさいの事前発表なく配信開始された。同時に、10年ぶりにして30作目のスタジオ・アルバムとなる『ザ・ネクスト・デイ』の予約の受付を急遽開始。なんと、24時間以内に27カ国のiTunes Storeのアルバムチャートで1位となってしまった。

全世界で1億3000万枚以上のアルバムを売り上げ、音楽界のみならず、アートやファッションと、その功績は計り知れないロック・スター、デヴィッド・ボウイ。SNSやゴシップ系のウェブサイトなどの包囲網が張り巡らされた現代において、彼はいかにして、情報をいっさい流出させずに新作を制作したのか?

レコーディングスタジオを出入りする彼の姿を見かけた者はいない。ツイッターで口を滑らせた関係者もいない。音源のリークももちろんなかった。大物アーティストが新作を発表する際、通常であれば事前告知やヒントを出すことで、大勢のファンが「待っている」状態を作りあげようとするもの。

ボウイはこれらの行為をいっさいおこなわないことで、『ザ・ネクスト・デイ』を2013年最大の注目作品にした、ともいえる。

MUSIC|デヴィッド・ボウイ10年ぶりのニュー・アルバム 『ザ・ネクスト・デイ』01

過去と未来を繋げる先行シングル

ニュー・アルバムのプロデューサーは、ボウイの多くの作品を手掛けてきた、トニー・ヴィスコンティ。彼がBBC(英国放送協会)に語ったところによると『ザ・ネクスト・デイ』はロック色の強いアルバムで、ボウイがシングルに「ホエア・アー・ウィー・ナウ?」を選んだのは意外だったとか。

MUSIC|デヴィッド・ボウイ10年ぶりのニュー・アルバム 『ザ・ネクスト・デイ』02

"シングル 「ホエア・アー・ウィー・ナウ?」"

「このアルバムでデヴィッドがここまで内省的になっているのは、このトラックだけなんだ。アルバムそのものはかなりロックな内容になっているから、どういう狙いでデヴィッドはこれだけスローで、美しいバラードをシングルに持ってきたんだろう、と不思議におもったんだよ。

でも、デヴィッドは自身の人生を巧妙に切り開いてきた人間だからね。この曲を選んだのはじつに鋭い選択だったし、過去と未来を繋げる作品になっている。きっとデヴィッドが次に作る作品は、これまでとは相当にちがうものになると予感させる内容なんだ」

名盤『ヒーローズ』のジャケット写真を大胆にアレンジ

公開されたジャケット写真は、名盤『ヒーローズ』のジャケットの上に、白枠で新作タイトル「THE NEXT DAY」の文字をシンプルに載せたデザイン。本来、表記されているはずの「HEROES」の文字は消されている。果たして、何を意味しているのか?

アートワークを担当したのは、2002年に発表された『ヒーザン』のデザインをおこなったジョナサン・バーンブルック。彼は自身のブログにこう綴る。

「なにか、ちがうことをやりたかったんだ――あらゆることがやりつくされた分野ではとても難しいことだが、僕らはあえてこれをあたらしいと考えている。

過去のデザインを使う場合、たいてい“リサイクル”や“グレーテスト・ヒッツ”を意味する。でも、僕らはタイトルの『ザ・ネクスト・デイ』をしたかった。それに『ヒーローズ』のカヴァーを白枠でおおったのは、“いま現在の”素晴らしいポップ、もしくはロックのスピリットの象徴であり、過去を忘れる、または抹消することを意味する。僕らは過去をうしろに、絶えず次の日へ向かって進みつづけている。それしか選択がないからね」

全世界の音楽シーンで、驚きとともに大絶賛の声で迎えられた今回の「事件」。アルバムの音が待ち遠しいかぎりだ。

『ザ・ネクスト・デイ』(日本盤)
デヴィッド・ボウイ
3月13日(水)発売

完全生産限定盤「デラックス・エディション」
2800円(SICP-30127)
全18曲(ボーナストラック3曲+日本盤ボーナストラック1曲収録)
Blu-Spec CD2仕様

通常盤「スタンダード・エディション」
2520円(SICP-3788)
全15曲(日本盤ボーナストラック1曲収録)

ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch

           
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