渥美幸裕が新音楽の可能性を探る『“邦楽2.0”研究会』|MUSIC
MUSIC|2012年から京都で研究を進める音楽プロジェクト
古典邦楽から創る新しい音楽“邦楽2.0”
ギタリスト渥美幸裕が、’古典邦楽’から創る新音楽の可能性をライブで楽しみながら参加者と共に研究するプロジェクト。それが『”邦楽2.0”研究会』。
Text by ATSUMI Yukihiro
“邦楽2.0”をギターで表現した作品をリリース
NIPPON NOTE RECORDSを主催するギタリスト/音楽家の渥美幸裕が2012年から京都にて研究を進めている、古典邦楽から考案した新音楽= ”邦楽2.0” を三味線や箏などの和楽器演奏者と共に披露し、邦楽の未来について語り合うイベントが2017年4月13日(木)に 代官山 ’晴れたら空に豆まいて’ にて開催される。
ギターを通してロックやジャズをはじめ様々なジャンルの音楽に触れてきましたが、オリジナルの音楽を追求する中で自分の生まれ育った風土の足元にある素晴らしい邦楽の歴史と今を繋ぐ音楽があると良いのでは?と思い立ち京都にて古典の研究を始めました。石の上にも三年、やっとどんな楽器でも邦楽を表現出来る仕組み”邦楽2.0”の原石が出来ました。そして、この仕組みを実際に和楽器邦楽者の方々とブラッシュアップする段階に入りました。それをオーディエンスの方々とライブで楽しみながら共に邦楽の未来について可能性を探ろうというイベントが『”邦楽2.0”研究会』なのです。
古典といえども“雅楽”や“長唄”、“能”…または“三味線”や“箏”など、楽器の視点から切り取ってもその仕組みはさまざま。その良いとこ取りをしたと思える“邦楽2.0”とは一体どんな音楽なのだろうか。ぜひその耳で確かめて頂きたい。
『”邦楽2.0”研究会』の記念すべき第1回は、渥美が”邦楽2.0”をソロギターで表現した作品”Japanese Guitar Song Book"のリリース記念パーティも兼ねている。この作品は奈良時代の雅楽から‘越天楽’のソロギターアレンジ、江戸時代の箏曲から‘六段の調’のカバーなど邦楽の現在までをギター1本で表現した音楽歴史本のように仕上げています。
洋のギターで新しい音楽理論を念頭に実験的に作り上げていく、そしてその可能性を見出していきたい・・・。みなさんの感性でぜひ体現してください。
渥美幸裕
ギターを通して様々な音楽の楽しみ方を提案する音楽家。“邦楽2.0” プロジェクトを始め、タップダンサーSAROとパーカッショニスト西岡ヒデローとのトリオバンド“Conguero Tres Hoofers"や、保育園での音楽教育など活動は多岐にわたる。山崎まさよし、小沢健二のバンドでベーシストとして活躍する中村キタローとのユニット”サイコービジョンズ”のデビューアルバム「ベストビジョン」が4/1配信を開始する。フィーチャリングに山崎まさよし、石塚英彦、三宅伸治、うないぐみらが参加。
Japanese Guitar Song Book(DATA ver.)
バリエーション|2種類(16bit44.1khz、24bit48khz)
価格|1620円
URL|http://atsumiyukihiro.net/nnrcs.html
“邦楽2.0”研究会 in TOKYO
~渥美幸裕“Japanese Guitar Song Book” リリースパーティー~
日程|2017年4月13日(木)
時間|(OPEN)19:00 (START)20:00
料金|(前売)3000円+1ドリンク (当日)3500円+1ドリンク
出演|小山豊(津軽三味線小山流三代目)×林正樹(Piano)、柿木原こう(生田流箏曲演奏家)、渥美幸裕(Japanese Guitar)
会場|代官山 晴れたら空に豆まいて
東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2
予約・問合せ|info@doublefive.net(加藤) ※前売り予約は4月12日(水)24時締切