Derrick Mayが主宰するレーベル、Transmatから日本人初の作品をリリース|MUSIC
LOUNGE / MUSIC
2016年4月26日

Derrick Mayが主宰するレーベル、Transmatから日本人初の作品をリリース|MUSIC

ヒロシ・ワタナベ|HIROSHI WATANABE

Derrick May主宰レーベルTransmatから日本人初の作品をリリース

ドイツ最大のエレクトロニックレーベル「Kompakt」や、ギリシャ「Klik Records」などから作品をリリースしているHIROSHI WATANABEが、4月20日(水)にアメリカ・デトロイトのレーベル「Transmat」より、新作アルバム「MULTIVERSE」を発売した。

Text by ORITO Shigenobu(OPENERS)

レーベル初の日本人アーティスト

2016年4月20日(水)、テクノ・ハウスといったジャンル発祥の地、デトロイトのテクノレーベル「Transmat」から、HIROSHI WATANABEによるレーベル初の日本人の作品「MULTIVERSE」がリリースされた。このアルバムはTransmat創立30周年企画として、U/M/A/Aとの共同リリース作品というかたちで発売されるもので、これに先立ち2月12日には4曲入りアナログEPが先行発表されている。

HIROSHI WATANABEはアメリカ・ボストンにある音楽の名門、バークリー音楽院にてシンセサイザーを学び、DJ、サウンドプロデューサーとして世界を舞台に活動するアーティスト。本名の他、Kaito名義での活動でも知られる。

ヒロシ・ワタナベ|HIROSHI WATANABE

Photograph by MAENAKA Toshinori

ヒロシ・ワタナベ|HIROSHI WATANABE

Kaito名義では、2002年制作のファーストアルバム「Special Life」、2006年制作のセカンドアルバム「Hundred Million Light Years」で知られるようになり、バルセロナの「Soner Festival」などのビッグイベントでライヴを披露した。オリジナルアルバムでは常に対となるビートレス版も制作され、繊細で美しいメロディ、シンプルで柔らかな上音と乾いたビートにより、ジャンルの垣根を越えて幅広い音楽ファンのハートを掴んでいる。

本名のHIROSHI WATANABE名義では、ファーストアルバム「Genesis」をはじめ、2011年の「Sync Positive」、曽我部恵一とのコラボレーションアルバム「Life, Love」など、限定生産された5枚のアルバムと4枚のEPを発表している。

このたびTransmatからリリースされた新作アルバムでは、幾千万もの星から成り立つきらきらと輝く銀河のような、雄大でありながらも繊細な彼らしいサウンドを聞かせてくれる。

レーベルを主宰するDerrick Mayが極度に純度の高い楽曲のみをナンバリングするため、同レーベルのリリースが限定的となるなかで、今回の発売は快挙とも言われる。Derrickは、HIROSHI WATANABEについて、次のように語ったという。

「ヒロシワタナベをサポートしろ。彼は21世紀のYMOだ。そして彼は21世紀を代表する伝説的な日本のミュージシャンであり、アーティストだ。ヒロシワタナベをリスペクトして、彼の音楽に感謝してくれ」

ヒロシ・ワタナベ|HIROSHI WATANABE

HIROSHI WATANABE(左)とDerrick May(右)

ヒロシ・ワタナベ|HIROSHI WATANABE

『MULTIVERSE』
発売日|2016年4月20日(水)
価格|2500円(税抜)
レーベル|Transmat
発売元|U/M/A/A Inc.
規格番号|UMA-1078-1079
1. Aperture Synthesis
2. Inner Planets
3. Soul Transitions
4. The Leonids
5. Story Teller
6. Heliosphere
7. The Multiverse
8. Time Flies Like an Arrow
9. Field of Heaven

問い合わせ先

U/M/A/A

http://www.umaa.net/

           
Photo Gallery