アルマ望遠鏡×11組のアーティストのコラボレーション|MUSIC
MUSIC|アルマ望遠鏡×11組のアーティストのコラボレーション
“死にゆく星”から生まれたメロディ
『Music for a Dying Star - ALMA MUSIC BOX×11 ARTISTS』
南米チリの標高5000メートルにある「アルマ望遠鏡」が捉えた“死にゆく星”の音を11組のアーティストがアレンジし、国立天文台の天文学者が監修した『Music for a Dying Star - ALMA MUSIC BOX×11 ARTISTS』が9月30日(水)に発売される。
Text by YANAKA Tomomi
星から送られてきたオルゴール音源を11組のアーティストがアレンジ
「アルマ望遠鏡」は、日本を含む世界21の国と地域が共同でつくりあげた、史上最大規模の電波望遠鏡。これまでの宇宙の常識を覆すような驚きの成果を上げてきた。
そして昨年、このアルマ望遠鏡のプロモーションの一環として、国立天文台とクリエーターたちのコラボレーションによるアート作品『ALMA MUSIC BOX』を制作。それはアルマ望遠鏡が捉えた、寿命を迎えようとしている「ちょうこくしつ座R星」から送られてきた電波データを、アルゴリズムによりオルゴール盤に置き換え、70枚のオルゴール盤から生み出した70種類の“死にゆく星のメロディ”。
このメロディをもとに、蓮沼執太、クラムボンのmito、髙木正勝、伊藤ゴロー、スティーブ・ジャンセン、クリスチャン・フェネスら、国内外で活躍するアーティストが、死にゆく星のオルゴール音源にそれぞれの手法でアプローチ。楽曲計12曲が収録されたのがこの『Music for a Dying Star- ALMA MUSIC BOX×11 ARTISTS』だ。
アルバムにも参加するクリスチャン・フェネスの公演も開催決定
このアルバムにも参加しているオーストリアの音楽家で、Fennesz名義でも活躍するクリスチャン・フェネスが来日。9月29日(火)にUNIT代官山で、『Fennesz Concert Tokyo 2015』と題し公演を開催。さらに、10月4日(日)には、金沢21世紀美術館ではクリスチャン・フェネスや蓮沼執太もライブ出演し、国立天文台の平松正顕氏らがトークをおこなうイベント『ALMA MUSIC BOX:死にゆく星の旋律[TALK & LIVE]MUSIC FOR A DYING STAR』も開かれる。
壮大なスケールの天文学の成果を「音楽」で表現したかつてないアート。秋の夜長。星たちを眺めながら、この特別なアルバムに耳を傾けてみてはいかがだろう。
『Music for a Dying Star - ALMA MUSIC BOX×11 ARTISTS』
V.A.
レーベル|エピファニーワークス
価格|3000円(EPCT-2)
発売日|9月30日(水)
※同日より、iTunes Storeほかで配信もスタート
<TRACK LIST>
01. ALMA MUSIC BOX No.07
02. the signals ~くらやみのレクイエム~/mito
03. Limbo/milk(梅林太郎)
04. #31-#40/蓮沼執太
05. sea ice/伊藤ゴロー
06. Waves of The Frequency/澤井妙治
07. the blossoms close at sunset/Steve Jansen
08. lost star/湯川潮音
09. Thoughts of Colours/Throwing a Spoon(トウヤマタケオ×徳澤青弦)
10. Chascon 5850/滞空時間
11. あわい/高木正勝
12. alma712/Christian Fennesz
クリスチャン・フェネス『Fennesz Concert Tokyo 2015』
日程|9月29日(火)
時間|開場19:00 開演19:30
会場|UNIT代官山
東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 ザ・ハウスビル
Tel. 03-5459-8630
料金|前売り3000円(オールスタンディング/1ドリンク代別途必要)
『ALMA MUSIC BOX:死にゆく星の旋律[TALK & LIVE]MUSIC FOR A DYING STAR』
日程|10月4日(日)
時間|15:00~
会場|金沢21世紀美術館シアター21
石川県金沢市広坂1-2-1
Tel. 076-220-2800
料金|一般2500円
エピファニーワークス/UNIT代官山
http://alma.mtk.nao.ac.jp/musicbox/
http://www.unit-tokyo.com/schedule/2015/09/29/150929_fennesz.php