武士をテーマとした絵画や工芸品を展示する特別展「The SAMURAI ―サムライと美の世界― 」|ART

「平家物語図屏風」(左隻部分)江戸時代前期 17 世紀中頃 岡田美術館蔵

LOUNGE / ART
2021年10月12日

武士をテーマとした絵画や工芸品を展示する特別展「The SAMURAI ―サムライと美の世界― 」|ART

ART |特別展『The SAMURAI ―サムライと美の世界―』

「武士を描いた絵」と「武士階級の画家が描いた絵」などが並ぶ特別展

岡田美術館で、特別展『The SAMURAI ―サムライと美の世界―』が2021年10月2日(土)から2022年2月27日(日)まで開催されている。

Text by KODAMA Tomoko

源氏の武将が繰り広げたドラマや、時代によって異なる武士の姿など、作品を通してSAMURAIの美を辿る

本展では、頼朝・義経など語り継がれた源氏のヒーローたち、威儀を正して参列する諸大名、勇壮な馬追の祭礼や凄惨な合戦の様子など「武士を描いた絵」を中心に、渡辺崋山や歌川(安藤)広重などの「武士階級の画家が描いた絵」、武士がテーマの絵画や工芸品など約30件が展示される。
本展は、武士の歴史と関わりが深い土地、神奈川・箱根に建つ岡田美術館で開催される。
見どころの一つは、源氏の武将とその家来たちが、東北から四国まで、日本各地でドラマを繰り広げている様が作品を通して見られることだ。源平の栄枯盛衰を豪華絢爛に表現した「平家物語図屏風」や、源義経、静御前、武蔵坊弁慶を描いた葛飾北斎による「堀河夜討図」など、数々の名品が並ぶ。
戦国時代以前の「戦の時代」と江戸時代の「泰平の世」では武士の役割が様変わりした。
「合戦図屏風」(部分)桃山〜江戸時代初期 16〜17 世紀 岡田美術館蔵
血しぶきが飛ぶ合戦の様子を描いた「合戦図屏風」や、戦国の世を生き延びて絵師となった岩佐又兵衛の「堀江物語絵巻断簡」などは、「戦の時代」を象徴する作品だ。
「二条城行幸図屏風」(部分) 江戸時代前期 17 世紀 岡田美術館蔵
一方で、徳川御三家や伊達政宗など武将たちが行幸に参列する「二条城行幸図屏風」や、野馬追の様子を描く「相馬野馬追図屏風」は、「泰平の世」を支えた武士の姿を伝えている。
渡辺崋山「虫魚帖」のうち(鶏頭にとんぼ・部分)天保 12 年(1841)重要文化財 岡田美術館蔵※会期中ページ替あり
そして、武士の職務を勤勉に務めながら描き続けた画家・渡辺崋山の代表作「虫魚帖」(重要文化財)や、浮世絵師・歌川(安藤)広重の「東海道五十三次」など、武士でありながら画才を発揮した画家たちの作品も公開される。
また、特集展示として、初公開2件を含む中国の青磁が約31件も一堂に展示される。
様々な視点からSAMURAIの世界を体感できる本展。会期中の10月下旬から11月中旬にかけては、美術館の庭園で紅葉も楽しむことができる。箱根の美しい自然に包まれながら、日本のSAMURAIの美を感じてみてはいかがだろう。
The SAMURAI ― サムライと美の世界 ―
会期|2022年2月27日(日)まで
※2021年12月31日(金)、2022年1月1日(土)は休館日
主催|岡田美術館
所在地|神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷 493-1
開館時間|9:00〜17:00(入館は16:30まで)
入館料|一般・大学生 2,800 円(2,550 円) 小中高生 1,800 円(1,550 円)
※( )内は前売り料金。前売券(JTBレジャーチケット、チケットぴあ)は、 主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売
※庭園一部閉鎖中に伴い、庭園入園料無料
                      
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