ART|『恵比寿映像祭』を東京都写真美術館で開催
ART│「トゥルー・カラーズ」をテーマに映像が映し出す現代社会の多様性を見つめる
『第6回恵比寿映像祭』を東京都写真美術館で開催
映像とアートの国際フェスティバル『第6回恵比寿映像祭』が 2月7日(金)から2月23日(日)まで、目黒区・恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館などで開催。「トゥルー・カラーズ」をテーマに、現代社会ならではの多様な映像作品などが紹介される。
Text by YANAKA Tomomi
日中韓3人のアーティストによる「西京人」の作品発表も
15日間にわたり、展示や上映、ライブパフォーマンス、関連するイベントなどが繰り広げられる祭典『恵比寿映像祭』。2009年から開催され、今年は「トゥルー・カラーズ」のテーマのもと、グローバルな現代社会がさまざまな“カラー”が映しだされる。
東京都写真美術館のすべての展示室を使用して、国内外のアーティストによる映像作品を紹介する本展。台湾のジョウシン・アーサー・リュウは死者の魂が集まるといわれる太古からの巡礼地、チベット・カイラス山への道程を記録した映像を出展。ロシアのシトー・ジェーラチは『ザ・タワー:ソングシュピール』と題し、現代ロシアにはびこる搾取構造をミュージカルとしてユーモラスに描き出した作品が“展示”される。さらに、イギリス出身の画家 デイヴィッド・ホックニーによる映像作品を日本で初公開する。
上映プログラムでは、東アジア、東南アジアの11の国と地域の現代美術家による短編作品や、世界的に活躍の目覚しいアジアの映画監督の特集上映を企画。また、現代中国を代表するワン・ビン(王兵)監督による最新作『収容病棟』が、2014年初夏の劇場公開に先駆けてジャパンプレミアされる。
さらに、東京都写真美術館のある恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場では、日本の小沢剛や中国のチェン・シャオション、韓国のギムホンソックの3人による、アーティストユニット「西京人」が東京ではじめて作品を発表する『西京映像祭』を開催。インスタレーションやパフォーマンスなどの作品をとおして、仮装の都市国家「西京国」を“建国”し、国際展でも近年注目を集める彼らがあらたな国家のモデルを示していく。
文化や伝統、自然環境、さらには主義、思想、国家、人種などを象徴的に示す「カラー」。国も文化もちがうアーティストにより生み出された映像表現により、色とりどりの糸が織り成す現代の様相を視覚で体験してみたい。
第6回恵比寿映像祭 トゥルー・カラーズ
会期│2月7日(金)~2月23日(日) ※2月10日(月)、17日(月)はのぞく
時間│10:00~20:00 ※最終日2月23日のみ~18:00
料金│入場無料 ※定員制の上映プログラム、イベントなどは有料
会場│東京都写真美術館はじめ、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場ほか
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス
Tel.03-3280-0099