東京で暮らす“エコハウス”の知恵、拝見
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2015年4月28日

東京で暮らす“エコハウス”の知恵、拝見

東京で暮らす“エコハウス”の知恵
『あなたにもできる! 環境エコ生活のススメ』――箕輪弥生さんのお宅拝見

飛鳥新社出版部の島口典子さんから、『あなたにもできる! 環境エコ生活のススメ』というビジュアル満載の本を推奨していただいた。島口さんいわく「著者の箕輪弥生さんは、東京でとってもステキなエコハウスにお住まいです」とのこと。いますぐはじめられる“エコ・アクション”をまとめられた箕輪さんが実際にどう暮らしているのか、拝見しにうかがった。

Photo by Jamandfix

生活を足もとから見直すチャンスが、家を建てることだった

箕輪弥生さんは広告代理店に勤務されたあとに独立して、食品や洗剤など、家庭での消費財などの販促活動やキャンペーンなどマーケティングのプランニングに長年たずさわってきた。
商品を売るためにさまざまな角度から調査するうちに、たとえば洗剤などは本当に環境にとっていいものなのか? という疑問がふくらんでくるようになる。わたしたちの選択は「価格・デザイン・機能」だけでいいのか、と。

おなじように大手住宅メーカーの仕事をつうじて、「自分が家を建てるなら……」とプランニングをはじめたのが約10年前。エコロジーを目的とした住宅建材や設備などの情報がほとんどないなか、環境と生活という接点で“OMソーラー”と出会い、都内で土地を探し、2000年に竣工した。しかし、そこで大きな問題に直面する。

「とにかく環境の良好なところを探していて家を建てたのに、入居して1ヵ月目ぐらいに、すぐ近所の玉川上水べりの散歩道に、幅60メートルの幹線道路(放射5号線)の建設の計画を知ったんです」

23区内にわずかに残る森林浴のできる玉川上水沿いは、江戸時代からの貴重な自然と文化遺産。当初はもちろんショックだったそうだが、「その反対運動をつうじて、地域のみなさんとのつながりができた」という。

普通の生活をしながらできるエコ・アクションとは

今回、自身2冊目となる『あなたにもできる! 環境エコ生活のススメ』を書き下ろされたのは、自分が考えている“エコ知恵”をまとめて、発信したかったと箕輪さんはいう。

「アクションをテーマに、自分たちで実践できることをまとめてみました。エコの問題というのは、おうおうにして、実践がどういうことにつながっているのかという部分がすっぽり抜けていることが多いんです。たんに省エネというだけでなく、温暖化問題はもちろん、食糧自給率やエネルギー資源問題などの現在の状況を理解して、自分がいま実践していることがどう社会とつながっているのかを具体的にイメージできたら、とてもやりやすくなります。それを、みんなと共有したいと思ったのです」

待機電力が無駄だなと思ったら、エコタップに買い換えてみる。寝るときに寒いなと思ったら、湯たんぽを使う。節水したいなと思ったら、シャワーヘッドを節水型に替えてみる(シャワーの時間をひとり1分間減らすだけで、74グラムのCO2削減)。家の南側に朝顔やつる科の植物による「緑のカーテン」をつくれば、夏場の日中はかなり涼しくなる。

「誰にでも得意不得意はありますが、アクションを起こして、それが気持ちいいなとか楽しいなと思えたら続けられます。解決法はとてもたくさんありますから、まず“疲れないエコ”が大事ですね。暮らしのなかのエコの秘訣は、無理をしないことです」

そういう箕輪さんもゴミだけはまだ課題だそうだ。「生ゴミ処理機を買ったんですが、すごく電気を使うんですね」

では、左の画像をクリックして、
暮らしのなかのエコな知恵を拝見しよう。

飛鳥新社公式サイト│http://www.asukashinsha.co.jp/

           
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