馬場康治(ROLL / Lewis Leathers JAPAN)× SHIBUYA-FM 78.4MHz VOL.1
馬場康治(ROLL / Lewis Leathers JAPAN)× SHIBUYA-FM 78.4MHz VOL.1
東京・渋谷のカルチャーを発信しつづけるSHIBUYA-FM 78.4HMと、ウェブマガジン "OPENERS" のふたつのメディアがコラボレーションして発信。SHIBUYA-FMプロデューサーの神谷幸鹿さんが、"シブヤ"をキイワードにクリエイターやミュージシャン、DJと対談します。
こんかいは、アパレルブランド『ROLL』代表、デザイナー、兼『Lewis Leathers JAPAN』代表の馬場康治さんの登場です。
まとめ=金子英史(本誌)
神谷 現在は『ROLL(ロール)』というブランドと、『Lewis Leathers(ルイス・レザー)』というブランドの日本の代表をやられているわけなんですけれど、もともと社会人になっていちばん最初は、どこにつとめられたんですか?
馬場 プレイロードというメンズの老舗メーカーに3年くらいいましたね。当時、そこにはアーストン・ボラージュの佐藤孝信さんとかそうそうたるメンバーがいたんです。
神谷 その会社にいたのは80年代?
馬場 80年代の後半ですね。そのころは会社で日野皓正がライブをやったりとかしていましたよ。
神谷 その会社では、何をやられていたんですか?
馬場 企画全般ですね。ライセンスブランドをまかせられていたんです。そのご、イギリスに行ったんです。
神谷 イギリスでは何年すごされたんですか?
馬場 約5年間です。
神谷 そのときに、ルイス・レザーの現社長のデレク・ハリスに会ったんですね。
馬場 もともとは、『エース・カフェ』のオーナーのマーク・ウィルモアから紹介してもらったんです。
神谷 ロンドンには留学で?
馬場 最初はそうなんですけれどね。
だけど、途中から元バルビッシュというブランドの小栗壮介さんにワーキングビザをとってもらって、彼のブランド“OGURI”で2年半くらいバイトしていたんです。そのころに平行してバイクチームの『59club』にはいったりしていたんですよ。デレクと出会ったときは、まだルイス・レザーの会社を買っていなくって、単純にルイスのコレクターだったんですね。それとパンク・グッツのコレクターなんです。
神谷 ラモーンズやジョニー・サンダース、クラッシュなどがルイス・レザーを多くのミュージシャンたちが着はじめた、もともとのキッカケはなんだったんでしょうか?
馬場 キッカケはポール・マッカートニーじゃないですかね。その後70年代から80年代にかけて、ラモ―ンズとかピストルズとかが着ていましたからね。
神谷 ロンドンから帰ってきて、すぐROLLを立ち上げたんですか?
馬場 帰ってきてからも契約のデザイナーを6年間くらいやっていましたよ。で、ROLLを立ち上げたのが2001年ですね。
神谷 日本で『59club』を立ち上げたのはいつなんですか?
馬場 95年から99年ですね。もう解散したんですけれど。
当時、仕事がとてもいそがしかったので、解散して音楽イベント『Black Leather Riot』を立ち上げたんですよ。
神谷 たしか川崎チッタでしたよね?
馬場 そのときのDJが、大貫憲章さん、チバユウスケとKOBRA。あとは、シーナ&ロケッツとほぼインディーズのバンドの連中ですね。
神谷 そのときくらいに『ROLL』というブランドが立ち上がったわけですよね。
馬場 そうです。
神谷 『ROLL』のブランド・コンセプト的なものは何なんでしょうか?
馬場 コンセプトは、イギリスがベースになっているんです。そのなかでも自分が好きな時期が60年代のエルビスがビートルズに変わる瞬間のイギリスなんです。だからファッション的にモッズも好きなんですよ。
ちなみに『ROLL』という名前の由来は、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズがむかし、「ロックするのは簡単だけど、ロールするのはむずかしいんだよ」って言ったコトバにシビれたんです(笑)。
神谷 『Black Leather Riot』は、毎回豪華出演陣ですよね。
元キャロルの内海利勝さん、レディオ・キャロラインのウエノコウジさん、と元ルースターズの花田裕之さん、キングトーンズのドラムのオサムさんのセッションバンドは最高でしたね。
馬場 2回目は、ミッシェルガンエレファントとかが出たりしてね。
神谷 『ROLL』と『Lewis Leathers』の2ブランドをやっているんですけれど、ルイスは人気の強いエリアというのはあるんですか?
馬場 ルイスにかんしては、やはり東京じゃないですか? いまとくに革ブームというかライダースブームだからね。それは全国レベルですけれどね。ライダースにもいろいろ流行があって、むかしはショットのスタイルが流行っていたんです。
神谷 『ROLL』が強いエリアは、東京以外ではどこがあるんですか?
馬場 どうなんだろ――。でもやっぱりロックが盛んなところは強いですよね。
神谷 ロックなライブハウス――LOFTとか恵比寿のMilkとかに行くと『ROLL』のTシャツをきた男のコ、女のコはけっこうみますよね。
馬場 『Black Leather Riot』に出てもらったバンドが、けっこう宣伝してくれているからね。その関係がおおきいかもしれないですね。
神谷 いまのところこのスタイルのままでしばらくいくんですか?
馬場 もっとがんばんなきゃなとつねひごろ思っているんですがね(笑)。
プロフィール
馬場康治
ROLL代表、デザイナー 兼 Lewis Leathers JAPAN代表
福岡県出身、趣味 単車 飲み、好きなショップ 蟻月(モツ鍋) eragu青山(BAR) 秋山(和食)。
http://www.lewisleathers.jp/