松浦俊夫|芸術の秋、音楽の秋を彩る注目トピックス!
松浦俊夫|from TOKYO MOON 10月30日 ON AIR
芸術の秋、音楽の秋を彩る注目トピックス!(1)
日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな豊かな時間をお届けするのは、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて19時からオンエア。ここでは、毎週オンエアされたばかりのプログラムをお届けします。今週は、この秋注目したい映画、イベント情報を一挙ご紹介しました。
文=松浦俊夫
世界を巡るサウンドトリップ
今回は東アフリカのエチオピア出身、現在はオーストラリアを拠点に活動するシンガーであり、masenqo(マセンクォ)と呼ばれる珍しい一弦胡弓(いちげんこきゅう)の奏者でもるTony Buchen(トニー・ブチェン)率いるDereb The Ambassador(デレブ・ザ・アンバサダー)がプレイするエチオピアの伝統的な楽曲でスタート。そこからアフリカ大陸を西に移動し、マリのTinariwen(ティナリウェン)の楽曲をインド系イギリス人 Four Tet(フォーテット)がリミックスしたもの、さらにドイツのThe Brandt Brauer Frick(ブラント・ バウアー・フリック)、ロサンゼルスのブルー・アイド・ソウル・シンガー Mayer Hawthorne(メイヤー・ホウソーン)の新作など、いつもにも増してエクレクティック(折衷主義)なセレクションとなりました。
REVIEW|TRACK LIST
01. Dereb The Ambassador / Kulun (P-Vine)
02. Tinariwen / Tenere Taqqim Tossam - Four Tet remix (test)
03. The Brandt Brauer Frick Ensemble / Pretend (K7 Records)
04. Anton Sanko / The Accident (Lions Gate)
05. Gold / People Will Be People (Jazzman)
06. Mayer Hawthorne / A Long Time (Universal Republic)
松浦俊夫|from TOKYO MOON 10月30日 ON AIR
芸術の秋、音楽の秋を彩る注目トピックス!(2)
ニコール・キッドマンがピュリツァー賞受賞の原作に惚れ込んだ佳作
トピックでは女優 ニコール・キッドマンがはじめて制作・主演をつとめた映画『ラビット・ホール』を紹介しました。最近のアメリカ映画には珍しく、派手なストーリー展開や演出もないものですが、逆に静かに進行していくなかで、それぞれの人物の心の“起伏”がとてもよく感じることができました。この時期に公開することもぴったりなような気がしました。作品を観た数日後、家族と北へクルマを数時間走らせ、秋色に染まりはじめた山の木々を見に出かけました。観終えたあと、たき火のようなあたたかな気持ちになれる、すばらしい映画です。ぜひ映画館でご覧ください。
ストーリー
郊外の閑静な住宅街にマイホームを構えるベッカ(ニコール・キッドマン)と、ハウイー(アーロン・エッカート)のコーベット夫妻の日常は、すべてが満たされているように思えた。彼らの日常が一変したのは8ヵ月前のこと。最愛のひとり息子 ダニーが突然事故に遭い、4歳にしてこの世を去った。それ以来、夫妻は埋めようのない欠落感を抱えることになる。ダニーとの思い出を大切に、前に進もうとするハウイーとは対照的に、今は亡き愛息のあらゆる面影に心かき乱されるベッカ。おなじ痛みを共有しながら、夫婦の関係は少しずつほころびはじめる……。
そんなある日、ベッカはクルマのなかからある少年(マイルズ・テラー)の姿を目撃し、彼を尾行して図書館に入り、彼が返却した『並行宇宙(パラレル・ワールド)』という科学の本を借りる。この少年こそ、8ヵ月前道路に飛び出したダニーをクルマで轢いた高校生だった。学校をさぼった少年に声をかけられたことをきっかけに、ぎこちなく対面を果たしたふたりは奇妙な安らぎを感じ、いつしか公園でおしゃべりをするのが日課になった。
そのころ、ハウイーは心の癒しを求めるかのようにセラピーで知り合った気さくな女性ギャビー(サンドラ・オー)と急接近していく……。幾度となくほつれかける夫婦の絆。ベッカとハウイーはふたたびともに歩み出すことはできるのだろうか。
『ラビット・ホール』
11月5日よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
http://www.rabbit-hole.jp
©2010 OP EVE 2,LLC. All rights reserved.
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芸術の秋、音楽の秋を彩る注目トピックス!(3)
噂のバンド“The Stepkids”はやくも来日!
ロサンゼルスを代表するリアルなストリートミュージックを発表しつづけるレーベル Stones Throw(ストーンズ・スロウ)。4月にJ-Rocc(ジェイ・ロック)、今回紹介したMayer Hawthorne(メイヤー・ホウソーン)をフィーチャーして開催されたレーベルの主催イベント第2弾がはやくも開催されます。
今回は1960年代後半から70年前前半のRotally Connection(ロータリー・コネクション)のようなサイケデリックソウルを彷彿とさせる楽曲「La La」で一躍注目を浴び、先日アルバムデビューを果たしたばかりの実力派バンド The Stepkids(ステップキッズ)をメインアクトに、レーベル主宰者のPeanuts Butter Wolf(ピーナツ・バター・ウルフ)、国内からはクラブシーンを中心に活躍するバンド Rootsoul(ルートソウル)、Muro(ムロ)、grooveman spot(グルーヴマン・スポット)などが参加し、繰り広げられます。早耳リスナーだけでなく、ソウル、ファンク、ヒップホップ好きまで幅広い層が楽しめる夜となるでしょう。
PLAY, JAPAN! RED BULL MUSIC ACADEMY
Supported by Wax Poetics Japan
日程|11月2日(水)
オープン|23:00
入場料|Door:4000円、w/flyer:3500円、ADV:3000円
会場|UNIT
東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 Za-HouseビルB1F
www.unit-tokyo.com
Live set(Sound & Light Unite)
The Stepkids
http://www.stonesthrow.com/thestepkids
PLAY, JAPAN! RBMA Lecture & Live Performance(21:00~)
Exclusive Live Video DJ set
Peanut Butter Wolf
http://www.stonesthrow.com/pbwolf
MURO (DJ Set)
http://www.muro.tv
grooveman Spot (DJ set)
http://ameblo.jp/groovemanspot
ROOT SOUL (Live set)
http://ameblo.jp/rootsoul
DJ DAISHIZEN (DJ set)
http://ameblo.jp/djdaishizen
SALOON (B3F) - Wax Poetics Japan Lounge -
DJ|Dazz、Kogataroo、C-Ken、SARI BELL、pigeondust
PLAY, JAPAN! Red Bull Music Academy Lecture by Peanut Butter Wolf(21:00~)
※応募先着30名限定で無料ご招待!(23時からのイベントも無料ご招待します)
『11/2 RBMA Session参加希望』としてお名前と枚数を明記のうえ、info@redbullmusicacademy.jpまでメールをお送りください。なお、無料招待枠は予定枚数に達した時点で受付終了となります。
※20歳未満の方の入場はお断りしております。すべてのお客さまには入場時、写真つき身分証明書の確認をおこなっております。実年齢にかかわらず、写真つき身分証明書をお持ちでない方は入場できませんので、お忘れのないよう必ずご持参ください。
UNIT
Tel. 03-5459-8630
PLAY JAPAN! Red Bull Music Academy
Red Bull Music Academyが日本で展開するニュープロジェクト「PLAY, JAPAN!」。このプロジェクトは、Red Bull Music Academyの主旨に賛同するアーティストや会場とともに、「PLAY, JAPAN !」独自のイベントとメディアをつうじ、日本のあらゆる地域と音楽シーンへアクセスします。今回はアメリカ西海岸を代表するクリエイター Peanut Butter Wolfを迎えてのゲストレクチャー、そしてStones Throwとのコラボレーションです。音楽によってつながるひと、地域、そして日本のミュージックシーンを、Red Bull Music Academy は応援します。PLAY, JAPAN!
http://redbullmusicacademy.jp
http://redbullmusicacademyradio.com
松浦俊夫|from TOKYO MOON 10月30日 ON AIR
芸術の秋、音楽の秋を彩る注目トピックス!(2)
生音ジャズ3、今回は会場を渋谷に移して開催
私、松浦俊夫がKyoto Jazz Massiveの沖野修也氏と主催する、出演者全員が打ち込み音楽を封印するという画期的なイベント 生音ジャズ。第3回を数える今回は、会場を渋谷に移し、生音が日本一よい音で聴けるというコンセプトでオープンしたばかりの『SOUND MUSEUM VISION』にて開催。
今回はフロアを3つに拡大し、さらに豪華なラインナップが実現。メインフロアのDJ6名にくわえ、若手実力派ミュージシャンたちがこの夜のために集結し、Gilles Peterson(ジャイルス・ピーターソン)、Jazzanova(ジャザノヴァ)など、世界中のDJが選んだジャズの名曲をプレイするバンド The Young Bloodsとして登場。また、Jazzy SportによるDJsとダンサーが入り乱れるグルーヴィーなサブフロア、高円寺の中古レコード店『universounds』による深淵で漆黒の世界観が展開されるラウンジと、古今東西多種多様な生音を一度に楽しめる夜。初心者からジャズファン、そして海外からも注目を集める生音ジャズ。ぜひ遊びに来てください。
生音ジャズ3
日程|11月11日(金)
オープン・スタート|22:00
入場料|3500円(w/Flyer 3000円)
会場|SOUND MUSEUM VISION
東京都 渋谷区 道玄坂2-10-7 新大宗ビルB1F
Tel. 03 5728 2824
www.vision-tokyo.com
GAIA
沖野修也 (KYOTO JAZZ MASSIVE)
松浦俊夫
小林 径 (new tribe)
須永辰緒 (sunaga t experience)
森田昌典 (STUDIO APARTMENT)
DJ Niche
Live:The Young Bloods
Bass:Kenichi Ikeda a.k.a. ROOT SOUL
Keyboard:Takumi Kaneko (REBEL 7/ex.cro-magnon)
Drums:Satoshi “TIGER” Okano (MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO)
Guitar:Daisuke Nomoto (KINGDOM★AFROCKS)
Trombone:Takao Hirose (JAZZ COLLECTIVE)
Saxophone:Takeshi Kurihara (CENTRAL)
DEEP SPACE:“Jazzy Sport CAMP”
Naoki Nishida(O.O.C./Jazzy Sport)
DJ Koga (downwell 79's/Jazzy Sport)
FREEDOMCHICKEN (downwell 79's/Jazzy Sport)
Wassupski (Jazzy Sport)
DJ IZM.(Stax Groove/JazzySport)×Steppin Jazz Dancers (stax crew is broken sport, A.d.S.L×lab bonita stax )
D LOUNGE:“universounds LOUNGE”
尾川雄介
Ryuhei The Man
Global Hearts Ltd.
Tel. 03 6415 6231
松浦俊夫『TOKYO MOON』
毎週日曜日19:00~19:30 ON AIR
Inter FM 76.1MHz
『TOKYO MOON』へのメッセージはこちらまで
moon@interfm.jp
Inter FM 76.1MHz
www.interfm.co.jp