Diary-T 147 「SURVIVAL DANCE」
昨夜○○○○の展覧会に遭遇した。私たちは戦後の焼け野原にいるのではないか?となにかとてつもなく重いものを突きつけられた。荒廃したのは街ではなく心という意味での焼け跡から私たちは立ち上がることはできるのか? 写真も写したのでブログでつぶやいた http://twitpic.com/70dqw3
で、
そうか、Chim↑Pomは、
あのやくざ映画『仁義なき戦いの』で描かれた世界のように戦後の焼け跡から裸一貫でのし上がろうとする、菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫たちかもしれない。なんて妄想した。
で、会場で、メンバーのひとり、卯城竜太くん(たぶん)、とも話したのだが、
かれらの作品から感じるオーラが、あるところではとてもファッション的なエッセンスを感じるということ。
なんで?という話を、私のパリコレでの経験をもとに話してみた。
ご存知の方もいるかも知れませんが、1982辺りから1997辺りまで
comme des garconsのパリコレの音楽を選曲するために出向いて観てきた私のパリコレ体験からだが、キャットウォークをしゃなりしゃねると十頭身モデルが歩くのがファッションショーというのは大変な誤解で。
ま、それもないことはないのだが、世界中から集まったジャーナリストやバイヤーのつんとおすましたしかも鎧で身を固めたスノッブを有象無象をこてんぱんに洗脳するには、ちょっとやそっとのギミックでは微塵も動かないという世界なのだ。
たとえば、あるメゾンはわざわざ屠殺(とさつ)場を会場に選び、スタッフたちも、
動物の血で染まった白衣を無造作に羽織りvipを誘導する。
一生みることもない世界で毎年みることができるお洋服を前年度比upであっと言わせなければならないミッションがパリコレという世界の実態だ。
もちろん、腐りかけた果実がじつはおいしいように歴史の重みで朽ちかけた文化大国ならではの弱肉強食ならではの美への欲求がなせる高度な表現に腰を抜かしたことはまちがいがないのであった。
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