松浦俊夫|世界が注目するニュー・ソウルの敏腕プロデューサー
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2014年12月5日

松浦俊夫|世界が注目するニュー・ソウルの敏腕プロデューサー

松浦俊夫|from TOKYO MOON 7月7日 オンエア

世界が注目するニュー・ソウルの敏腕プロデューサー

DJ松浦俊夫による、大人のための音楽番組『TOKYO MOON』。日曜の夜23:30から、InterFM 76.1MHzにてオンエア中です。世界中から選りすぐった“フレッシュ”な音楽や、大人の知的好奇心を刺激するトピックスをご紹介。ここではオンエアされたばかりの内容を振り返ります。アーティストについて深く掘り下げたり、関連した楽曲を紹介したり、さらにはその曲が購入できたりと、『TOKYO MOON』を目と耳で楽しむ連載です。今週は「話題のアーティストの裏には必ずこの人あり?」というほど、次々に良質な音楽を送り出している敏腕プロデューサー、ロビン・ハンニバルをフィーチャー!

Text by MATSUURA Toshio

音楽界が熱い視線を注ぐ“it”プロデューサー!

間もなく開催される日本の夏を代表する野外音楽フェスティバル、フジロック・フェスティバル。つい先日、ここにいま話題のニュー・ソウル・ユニット、ライ(Rhye)が初来日することがアナウンスされました。

昨秋のデビュー以来、国内でも音楽愛好家を中心に話題となり、春に発表したデビュー・アルバムが今夏日本でもリリースされる、このユニットの中心人物が今回紹介するデンマーク出身のプロデューサー、ロビン・ハンニバルです。

Rhye / The Fall
ロビン・ハンニバル

このタイミングでライに続いて同郷の女性シンガー、ココ・オー(Coco O)とのデュオ、クアドロン(Quadron)の新作がメジャー・レーベルから発表され、ロビンはいまや世界中から熱い視線を注がれる存在となっています。

2006年にシンガー・ソングライターのフィリップ・ウース(Philip Owusu)と組んで、エレクトリック・ソウルを中心とした作品を収めた『Living with Owusu and Hannibal』でその名を知られることになった彼。リリースから7年を経た現在でも愛聴されるこのクラシックで、ロビンは作曲やストリングスなどのアレンジにおいて優れた才能の片鱗(へんりん)を示していました。

ロビン・ハンニバル

並行して、4人のプロデューサーと2人のボーカリスト(1人はココ)によるブーム・クラップ・バチェラーズ(Boom Clap Bachelors)でも活動し、クアドロンやライの原型とも言えるソウルとエレクトロニクスを見事に融合させた良質のポップ・ミュージックを生み出すことに成功します。2010年にはフライング・ロータスを中心としたLAのビート・シーンに呼応しながら、洗礼されたニュー・ソウルの新潮流を生み出したクアドロンを始動。そしてカナダ・トロントのシンガー・ソングライター、マイク・ミロシュ(Mike Milosh)のハイトーン・ボイスが艶かしいライの誕生へと繋がっていきました。

これらすべてに共通するポップさは、この日本でも大いに受け入れられるだろうと感じていたので、遠くない将来、日本のアーティストのプロデュースも手がけることになるのではないかとおもいます。期待して待ちましょう。

Quadron / Hey Love

V.A. 『Trilha Sonora Original Da Novela Véu De Noiva』
V.A. 『Trilha Sonora Original Da
Novela Véu De Noiva』

Talya Ferro 『Look At Me』
Talya Ferro 『Look At Me』

The Gimmicks 『Brasilian Samba』
The Gimmicks 『Brasilian Samba』

Francoise Hardy 『Midnight Blues』
Francoise Hardy 『Midnight Blues』

Jeanne Moreau 『Les Chansons De Clarisse』
Jeanne Moreau
『Les Chansons De Clarisse』

Victor Herrero 『Estampida』
Victor Herrero 『Estampida』

Yves Simon 『Raconte Toi』
Yves Simon 『Raconte Toi』

V.A. 『Pop Sessions』
V.A. 『Pop Sessions』

REVIEW|TRACK LIST

★マークのついた楽曲をクリックすると、試聴・購入することができます。あらかじめ「iTunes」ソフトをインストールのうえ、お楽しみください。

01. Regininha e Laercio / Tele Tema (Tema de Amor) (Philips)

02. Talya Ferro / Cuando Calienta El Sol (MGM)

03. The Gimmicks / Walk On By (Omega)

04. Francoise Hardy / All Because Of You (P-Vine)

05. Jeanne Moreau / Que Toi (Polydor)

06. Victor Herrero / Comunion (windbell)

07. Yves Simon / Raconte-Toi (RCA Victor)

08. Miossec / Ballade de Melody Nelson (Mercury)

09. Billy Hoyle / Canto De Ossanha (Billy Hoyle)

10. Metabeats / Caviar Crackle Intro (Associatedminds)

11. Fat Freddy's Drop / Blackbird (P-Vine)

12. The Gene Dudley Group / Learn To Jackpot - Teach To Jackpot (Wah Wah 45s)

13. Taggy Matcher & Birdy Nixon / Tighten Up (Favorite)

14. Saskwatch / Smooth Sailing (P-Vine)

15. Mayer Hawthorne / Thin Moon (Stones Throw)

16. Quadron / Sea Salt (Epic)

17. Quadron / Neverland (Epic)

Billy Hoyle 『Os Afro-Sambas - The Billy Hoyle Reworks』
Billy Hoyle
『Os Afro-Sambas -
The Billy Hoyle Reworks』

Metabeats 『Caviar Crackle』
Metabeats 『Caviar Crackle』

Fat Freddy's Drop 『Blackbird』
Fat Freddy's Drop
『Blackbird』

The Gene Dudley Group 『Saturday Shifting』
The Gene Dudley Group
『Saturday Shifting』

Taggy Matcher & Birdy Nixon 「Tighten Up / Lonely Boy」
Taggy Matcher & Birdy Nixon
「Tighten Up / Lonely Boy」

Saskwatch 『Leave It All Behind』
Saskwatch 『Leave It All Behind』

James Pants b/w Mayer Hawthorne 『Pants Plays Mayer』
James Pants
b/w Mayer Hawthorne
『Pants Plays Mayer』

Quadron 『Avalanche』
Quadron 『Avalanche』


今週の「TOKYO MOON on iTunes」

これまでに紹介した楽曲のなかから、選りすぐったものをここで購入できます。気になった楽曲がすぐ入手できる喜びを味わってください。今回フィーチャーしたロビン・ハンニバルが手がけた、3つのプロジェクトの楽曲をピックアップ。それぞれの特色を実際に音楽で聴き比べてみて下さい。

楽曲をクリックすると、試聴・購入することができます。
あらかじめ「iTunes」ソフトをインストールのうえ、お楽しみください。

Quadron / Average Fruit  2010.4.18 ON AIR

Rhye / Hunger  2013.4.21ON AIR

Boom Clap Bachelors / 5øren  2013.4.21ON AIR

松浦俊夫『TOKYO MOON』

毎週日曜日23:30~24:30 ON AIR

Inter FM 76.1MHz

『TOKYO MOON』へのメッセージはこちらまで

moon@interfm.jp

Inter FM 76.1MHz

www.interfm.co.jp

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