松浦俊夫|ニューヨリカン・ソウルの進化形、エレメンツ・オブ・ライフ最新作
松浦俊夫|from TOKYO MOON 2月3日 オンエア
ニューヨリカン・ソウルの進化形、エレメンツ・オブ・ライフ最新作
日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は、DJ/スーパー・プロデューサーのリトル・ルイ・ヴェガをフィーチャーしてお届けします。
Text by MATSUURA Toshio
彼のキャリアの集大成ともいえる新作、間もなくリリース!
1990年代初頭にシーンに躍り出た、DJ&スーパー・プロデューサーのリトル・ルイ・ヴェガ。盟友ケニー・ドープとのユニット、マスターズ・アット・ワークとニューヨリカン・ソウルの2つのプロジェクトで、ソウルフルで躍動感溢れる楽曲を発表し、クラブ・シーンのみならずポップ・ミュージック・シーンにまで一大旋風を巻き起こした。
ウィリー・コロンやファニア・オールスターズといった、ニューヨーク・サルサを代表するバンドで活躍したエクトル・ラヴォーを叔父に持ち、両親もミュージシャンという恵まれた環境のなかで育った彼が、音楽を生業に選んだのは当然のことだったのかもしれません。
マドンナ、ジャミロクワイ、ジャネット・ジャクソンなどのポップ・アーティストから、ジョージ・ベンソン、ロイ・エアーズ、ティト・プエンテ、エディ・パルミエリといったジャズ、ソウル、ラテンのレジェンドたちとのプロジェクトとは別に、自身のラテン・ミュージックのルーツを表現するプロジェクトとして、10年前に立ち上げたソロ・プロジェクト“エレメンツ・オブ・ライフ”。
その音楽性を一言で説明するなら、“ラテンをダンス・ミュージック・マナーでコンテンポラリーに仕上げたもの”という感じでしょうか。
同プロジェクトのオリジナル・アルバムとしては2作目となる『The Eclipse』は、番組で紹介したジャズ・フュージョン・キーボード・プレイヤー、ウェブスター・ルイスのブラジリアン・ナンバー「Barbara Ann」をはじめ、スティービー・ワンダー、フェラ・クティ、ロイ・エアーズ、ボビー・ハンフリーなど、彼のフェイバリット・アーティストによるダンス・クラシックスの数かずをリ・メイクして収録。オリジナルを知っている世代をニヤリとさせ、若い世代にはフレッシュなニュー・ミュージックとして現代に蘇らせた一大絵巻となっている本作。2013年初頭にして、すでに今年のベスト・アルバム入りを予感させる作品です。
REVIEW|TRACK LIST
01. Quique Sinesi / Donde Quiera Que Estes (NRT / quiet border)
02. Clarence Peters / Born & Shake (Jazzman)
03. Tony Allen & Abayomy Afrobeat Orquestra / Meus Filhos Afrobeat Rework
-Robin Leduc Afrobeatz remix (Comet)
04. Eddie Roberts' West Coast Sounds / Break the Fast (P-Vine)
05. Elements of Life / Barbara Ann (P-Vine)
06. Manfredo Fest / Jungle Kitten (Tabu)
松浦俊夫『TOKYO MOON』
毎週日曜日24:00~24:30 ON AIR
月曜日24:30~25:00(再放送) ON AIR
Inter FM 76.1MHz
『TOKYO MOON』へのメッセージはこちらまで
moon@interfm.jp
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www.interfm.co.jp