松浦俊夫|この秋注目のニュー・チューンたち
Lounge
2014年12月16日

松浦俊夫|この秋注目のニュー・チューンたち

松浦俊夫|from TOKYO MOON 10月28日 オンエア

この秋注目のニュー・チューンたち

日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、おとなたちの至福のとき。そんな時間をさらに豊かにするのが、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激するおとなのためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて24時からオンエア。ここでは、毎週放送されたばかりのプログラムを振り返ります。今週は、この秋注目のニュー・チューンたちを紹介しました。

Text by MATSUURA Toshio

素晴らしい男女のハーモニーで番組をスタート

先日紹介した独特で美しい様式を持つブラジルの第三の都市、ミナス(ジェライス)地方の音楽。今回はオープニング・ナンバーとして、若干26歳のマルチ奏者/シンガー・ソング・ライター、アントニオ・ロレイロのセカンド・アルバムから、男女のボーカルのハーモニーが素晴らしい「Luz Da Terra」(地上の光)を紹介しました。

NY出身のジャズ・ピアニスト、スティーヴ・キューン。私の大好きな1970年代初頭の名曲「The Meaning Of Love」につづいては、ピアニスト、ケニー・コックスによるローズ・ピアノとストリングスのアレンジが感傷的な美しさを醸し出している「Lost My Love」を。70年代半ば、わずか数作品のみをリリースして消滅した、モーター・シティ・デトロイト発の伝説的なインディペンデント・レーベル、ストラタ・レコーズ。 この秋、NYの筋金入りのディガーとして知られるコン&アミールのひとりであるアミール・アブドゥラが立ち上げたレーベル、180プルーフから、この曲を含め、これまで日の目を見ることがなかったストラタ・レコーズの作品が、既発のものと共に順次発表されていくそうです。期待して待ちましょう。

Antonio Loureiro 『So』

Steve Kuhn 『Steve Kuhn』

V.A. 『15 Years Of Volxmusik』

間もなくリリースされるおすすめの新作としては、この春リリースされたデビュー・シングルが話題を呼んだロンドンのアーティスト、ザ・ホワイト・ランプの新作であるディスコ・ロック「Make It Good」。おなじくイギリスから、ビヨークのレーベル、ワン・リトル・インディアンからデビューするスタボーン・ハート。かつて東京でも活動していたことのあるプロデューサー、キーボーディスト、マーク・ド・クライヴーロウが、UKニュー・ソウルのオマーとパーカッショニストのシーラ・Eという2人のレジェンドをフィーチャーした作品など、今週も聞き逃せないニュー・チューンばかりを紹介しました。

REVIEW|TRACK LIST

01. Antonio Loureiro / Luz Da Terra (quiet border)

02. Steve Kuhn / The Meaning Of Love (Buddah)

03. Kenny Cox / Lost My Love (180 Proof)

04. Stee Downes / Nothing Lasts Forever -Honesty Remix (Sonar Kollektiv)
05. The White Lamp / Make It Good (Sonar Kollektiv)

06. Stubborn Heart / Need Someone (One Little Indian / P-Vine)

07. Mark de Clive-Lowe / Get Started (Tru Thoughts)

松浦俊夫『TOKYO MOON』

毎週日曜日24:00~24:30 ON AIR

Inter FM 76.1MHz

『TOKYO MOON』へのメッセージはこちらまで

moon@interfm.jp

Inter FM 76.1MHz

www.interfm.co.jp

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