Diary-T 246 Taiwan dictionary 台北高雄の旅 その四
Diary-T Vol.32
Diary-T 246 Taiwan dictionary 台北高雄の旅 その四
文・アートワーク=桑原茂一
私のアジアがここにある。
いつか、いつか、
親日の台湾には新幹線が走っている。で、一路、高雄へ
豪華絢爛水上レストランは今は昔。
七月十日創刊 台湾ディクショナリー
そのタイミングで、創刊イベントをまず高雄で開催する。
TASM2012 after311 Rockin'Allow
Tシャツの展覧会だ。
日本からの六十名に台湾から十名を加え、
総勢七十名の作品を展示販売する。
日本での販売が暫く延期になったのこともあり、
まずは、台湾を成功させようと考えている。
そしてこの催しは、九月には台北でも行う。
出来れば、上海でも、香港でも。
もちろん、ART SCHOOLもPartyも。
さて最初の展覧会を行う高雄は
まるで横浜赤レンガ倉庫 を彷彿させる
港の近くのギャラリー街で行う予定だ。
私が視察したその日も恋人たちや家族ずれで賑わっていた。
ただ行政が中心になって行われていると聞いて、
私は少し不安になった。これまでも私の知る第三セクターと呼ばれる行政主体の気の抜けたサイダーのような日本の地方の施設の駄目さ加減を思い出したからだ。
行政主体の再開発にはいつのまにか白くなった私の眉はもうもうつばってくるのです。
問題はアート。昔は美術館に置いてあるのがアートだった。
いま台湾のお国が力を入れているアートとはどのアート?
錆びついたもの剥がれてしまったもの朽ちていくものにどうしても惹かれる。
これって朽ちていく私との親近感なの?
きっとたぶんここは南米と繋がっている。
だってスティールパンが聞こえるから。
そうそう、その昔、大阪のFM局で、ヤン富田が選曲する「天国からのパン」というラジオ番組を制作していたことを今思い出しました。そうか天国のスティールパンの響きが聞こえる小さな港。さもありなん、どんな港も港は世界へ繋がっているのだ。
だから?
でもこの感じどこかで見たはず、
でもどうして港は私を哀愁させるのだろうか…
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