Diary-T 245 Taiwan dictionary 台北高雄の旅 その三
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2015年4月15日

Diary-T 245 Taiwan dictionary 台北高雄の旅 その三

Diary-T Vol.32

Diary-T 245 Taiwan dictionary 台北高雄の旅 その三

文・アートワーク=桑原茂一

壁中にグラフィティーが描かれたスケーボーくんたちの溜まり場付近の図。近くにとてもしゃれた日本人が経営するスケーボーショップ&セレクトショップがある。店の中にはミニランプ?まである。説明が難しいがセンスがどこか違う。私にはセレクションがとても素敵に感じた。

それにしても、skullの、しゃれこうべの、なんちゅうの、
普遍性?にはどうしても私はしっくりこない。
なぜみなさまそれがそんなにお好きなの?

おや、なんと、あのshing02が台湾にやってくるではないか。

まさに本物は国境を越える。彼のストイックとその姿勢は、ヒップホップが決して失ってはならないソウルだと思う。

音楽はまぎれもなくある種のドラッグだが、そのことをちゃんと理解して使う音楽家のみにピュアーという言葉を捧げて欲しい。shing02へ最大のリスペクトを込めたい。そうなのだ、ジャンルはともかく、あらゆる境界線を越えて集うことを善しとする思想や音楽のパワーにまたしてもリスペクトだ。

うんで台湾は、台北は、もしかしたら、もっと素直にアメリカ文化に傾倒しているかもしれない。
その昔、日本がそうであったように。
でも、そのアメリカは日本経由で届くアメリカであり、
インターネットの普及によりとりダイレクトなアメリカだ。
しかも日本とは微妙に異なるアメリカ政府と台湾との関係も、

きっと知らず知らずのうちに台北の若者たちに影響を与えているはずだ…この辺りはよく分からないでつぶやいているので、真に受けないで欲しいが、アメリカに依存するシステムの権益内にいる人々は、やはりアメリカの恩恵を受け豊かな暮らしをしているのではないだろうか、となればそのご子息たちもまたアメリカ文化に傾倒するのは致し方ないことだろう。
しかも台湾では学校教育の現場では、つまり英語の授業では、必ず先生から、または、自ら進んで台湾語の名前とは違う、イングリッシュネームを、まるで洗礼を受けるようにほぼ全員持たされているわけで、普段から、クリスやテレサと呼ばれていれば、どうしたって、気分はもうすっかりアメリカ人?社会制度として確立された台湾人から少し距離を置く政策?有り体に言えば戦後の私たちと同じで、民族としてのアイデンティティーの喪失ではないだろうか。
見た目はあきらかに、私たちと同じアジア人だが、英語を巧みに話す彼らの前で、いったい私は何人なのか?と自問してみた。

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