Diary-T 132 一時預かり
金はインフレに強いといわれています。インフレになれば金の価格も上がるのです。
では、世界の基軸通貨米ドルが弱くなればどうしますか? 或いはギリシャ、ポルトガルなど域内の財政赤字で苦しむユーロに信認がないとすればどうでしょうか? ドイツ一国でユーロを支えられますか? 中国の元は米ドルにペッグしています。つまり通貨の上ではアメリカと兄弟。こう考えると安心して持てる通貨は少ないことに気がついてもらえるかと思います。
政府レベルでは政治主導の下、日本も中国もアメリカの国債を腹いっぱい抱えこみました。しかし、仮にアメリカ国債の信用に傷がつけば国債の下落と共にドルの下落でダブルパンチとなり、とてつもない損失となる可能性があるのです。国の決算には減損処理はないですから含み損をずっと持ち続けなくてはいけなくなります。
そこで一部の国ではリスクヘッジを強力に推進しています。中国やブラジル、ロシアなどは米ドルはずしを意図的に行っています。一方でインドやロシアはどんどん金を買っています。なぜならどんな国の通貨よりも「信頼」出来るからかもしれません。現在地球上にプール4杯分と限られた量しかなく政治や宗教に影響されにくいことが大きなり理由だと思います。
こう考えると金は「一時預かり」であるセーフティボックスのようなものなのかもしれません
金の価格はやむを得ず、上がっている、そういう風に見えます。無理なバイアスがかかっていますから金鉱会社の株は上がりにくくなっています。僕はこの辺が今の金の相場の意味合いと理解しています。
現在の日本、金管理法なるものがあり、有事の時、国民は政府の決めた価格で金を差し出さなければならないと決められています。また、2008年以降、金の売買には制約が貸されだし、現時点では実質全ての売買が記録されているものと思います。日本政府は国民に金を買うな、日本円を信ぜよというスタンスです。国民は怒るべきでしょう。
日本においても通貨の切り替えな何度も行われています。
直近では戦後の新円切替でしょう。
この時、旧円は紙くず同然となりました。金は世界中で換金が可能です。麻薬の取引、日本ではパチンコ等、金は貨幣性を持っています。各国の中央銀行も国により異なりますが、外貨準備金の数割は今でも金なのです。海外への持出しも1キロ以上の場合は申告が必要です。
今金は世界に20万トンあると言われています。全体で800兆円位ですかね。貨幣の量はこの位あれば十分だと思います。世界のGDPの1/5位ですかね。一人あたり2月分位の蓄財があれば十分でしょう。
宝くじに当たった人たちは大抵不幸な人生を送っています。お金を持てばお金に依存する様になります。お金依存症になるより、無一文の方が気分は楽なものかもしれません。
外から見る日本、見られる日本人
http://blog.livedoor.jp/fromvancouver/archives/52168299.html
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