Diary-T 86 東京タワー
iphone Graphe
他人の目をカメラをとおして世界を感じる。
それを共有できるかどうかは個人の感性に委ねられるが、
iphone Grapherはまるで街角に設置された無数のカメラのようにも思えてきた。
つまり無差別に世界に放たれた無数のカメラが写し取る現実は、
この今日という時代の匂いをあっけらかんとあからさまに伝えてくれる。
いったい我われは今どんな世界に暮らしているのか?
写し取られた被写体から放つオーラは
写し取ったiphoneGrapherたちの個人の感性そのものでもあるはずだが、
なぜか私には今日という時代の空気=公共性?
こういうのを共有意識と呼ぶのだろか?
ある時代の音楽のムーブメントが同時多発で起こるように、
膨大な写真から湧き出るオーラはそれらとおなじような空気感を感じてしまう。
っていうことは個人が発信する時代の盲点がこうしたところにもあらわれているのかもしれない。
つまり個人がこれまでとおなじように自立しないまま時代の空気に左右されるなら
権力者たちの巧みなプロパガンダをこれまで以上に増長させてしまうことにもなりかねないということだ。しかも本人がまったく意識すらしないままにね。
なぜ多くのひとはこの曲が好きなんだろう?の裏には、誰もが好きになってしまう
みえない仕掛けがほどこされていることもないわけではない。から。
となれば、今回のiphone grapher ギャラリーに集合する
一千枚前後の写真群を体験することは、
あなたや私がどういう時代の生き証人なのかを確認する
またとない機会かもしれない。
そしてここ数年で着実なメディアとして広がった「ZINE」の魅力が、
誰もがお手軽に参加できる表現の波として捉えるなら
iphone grapher の波はアートそのものの概念をひっくり返してしまうほどのパワーに育つかもしれない。
iphone Grapherを自認するなら、そんな夢をみてみるのも一興なり。
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