Diary-T 76 「ブラピ」
Lounge
2015年5月8日

Diary-T 76 「ブラピ」

Diary-T

Diary-T 76 「ブラピ」

文・アートワーク=桑原茂一

飛んでいる矢は止まっている

これは物体の運動にかんするものである。矢が飛んでいるようすを考えよう。ある瞬間には、矢はある場所に位置している。僅かな時間だけに区切って見れば、矢はやはり少ししか移動しない。この時間をどんどん短くすれば、矢は動くだけの時間がないから、その瞬間だけはおなじ場所に留まっているであろう。つぎの瞬間にも、おなじ理由でやはりまたおなじ場所に留まっているはずである。こうして矢は、どの瞬間にもおなじ場所から動くことはできず、ずっとおなじ場所に留まらなくてはならない。従って、飛んでいる矢は止まっている

メキシコ警察が「ブラピ」逮捕、有力麻薬組織のリーダー iPhonegrapher桑原茂一

「その人の身になってみるというのが、実は批評の極意ですがね。

身になってみたら、だいたい言葉がないのです。いったんそこまで行って、

なんとかして言葉をみつけるというのが批評なのです」。

小林秀雄 評論家 (日経朝刊春秋)

あたらしいダンスの次元にむかって

"into a new dimension of dance"

「……末梢神経は、全身に分布するが、ただし脳そのものには分布していない。

だから、脳は切っても痛くない。頭が痛いのは、硬膜や血管の痛みで、

脳が痛いわけではない。

末梢神経を完全に切断してしまったら、脳ほど無益なものはない。

情報がまともに入りもしないし、まともに出てもいかない。

そこに心的な世界が存在するとすれば、

それは心理学者の理想世界だろう。あるいは、そうした世界でしかない。

当人の心理もそのもの以外の、何者も存在しないと思われるからである。

しかし、いまのところ、その世界の実在の有無は知りようがない。

それはまさしく、孤立無援の世界である。

ポパーの言う世界2とは、この世界のことであろうか」

唯脳論 養老孟司著

人は己の意のままにならぬ自然から開放されるために

人工物で世界を覆おうとする。そのようにしてできた世界が脳化社会である。

唯脳論 養老孟司著

メキシコ警察が「ブラピ」逮捕、有力麻薬組織のリーダー iPhonegrapher桑原茂一

← Diary-T 74~79

購入はこちらから
http://ckstore.shop-pro.jp/?pid=32578678

           
Photo Gallery