松浦俊夫｜from TOKYO MOON 2月6日 ON AIR ジェイムス・ブレイク、UK音楽シーンの新星あらわる

松浦俊夫｜from TOKYO MOON 2月6日 ON AIR

ジェイムス・ブレイク、UK音楽シーンの新星あらわる

日曜の夜、上質な音楽とともにゆったりと流れる自分だけの時間は、大人たちの至福のとき。そんな豊かな時間をお届けするのは、DJ松浦俊夫によるラジオプログラム『TOKYO MOON』──。彼が世界中から選りすぐったすばらしい音楽や知的好奇心を刺激する大人のためのトピックスを、毎週日曜日Inter FM 76.1MHzにて19時からオンエア。ここでは、毎週オンエアされたばかりのプログラムをお届けします。今週はいま、もっとも注目すべきUK音楽シーンの新星ジェイムス・ブレイクのナンバーをはじめ、ニューリリースの楽曲を集めたフレッシュなセレクトでお送りしました。

Text by MATSUURA Toshio

ダブステップシーンから飛び出した注目の新人アーティスト

James Blake

2月7日（月）にファーストアルバムがリリースされたばかりのJames Blake（ジェイムス・ブレイク）。わずか21歳ながら、2年前のデビュー以来「CMYK」「Klavierwerke」などのヒットをはなち、昨秋、自らヴォーカルをとったFeist（ファイスト）のカバー「Limit To Your Love」が大ヒット。ダブステップシーンから飛び出し、テクノ、エレクトニカ、ソウル、ロック、そしてジャズシーンも巻き込み、人気が急上昇中の彼にスポットを当て、アルバムから前述のヒット曲、またInter FM初オンエアとなった「The Wilhelms Scream」を紹介しました。1990年代中盤から後半にかけてのMassive Attack（マッシヴ・アタック）やPortishead（ポーティスヘッド）をはじめとしたトリップホップや、ブリストルサウンドを彷彿とさせる内省的で繊細なサウンドは、はやくも2011年のベストアルバムになるだろうとも言われています。ここ日本ではまだ一部のひとにしか知られていませんが、これを機に気に入ってもらえるとうれしいかぎりです。

James Blake / Limit to your love

James Blake

REVIEW｜TRACK LIST
01. James Blake / Limit To Your Love (A&M)
02. James Blake / Klavierwerke (R&S)
03. James Blake / The Wilhelms Scream (A&M)
04. Om'Mas Keith / Uh Oh It's Love (Wonderful Noise)
05. Rolando / Junie (Ostgut Ton)
06. Ghostpoet / Longing For The Night (Brownswood)
07. Blundetto / Mustang - J Rocc version (Hevenly Sweetness)
08. Four Tet / Angel Echoes - Jon Hopkins Remix (Domino)

そして大阪のレーベルWonderful Noizeからアナログのみでリリースされたプロデュース集団 Sa-Ra Creative Partners（サー・ラー・クリエティヴ・パートナーズ）のOm'Mas Keith（オーマース・キース）のシングル、デトロイトテクノを象徴する存在だった集団Underground Resistance（アンダーグラウンド・レジスタンス）の元構成員であるDJ Rolando（ローランド）の新作、Gilles Peterson（ジャイルス・ピーターソン）が主宰するレーベルBrownswood Recordingsからアルバム『Peanut Butter Blues & Melancholy Jam』がリリースされた詩人兼ビートメイカーのGhostpoet（ゴーストポエット）など、今週はすべてフレッシュなサウンドでお届けしました。