MIU MIU|ショートフィルム第7弾キム・ソヨン監督『Spark and Light』
MIU MIU|ミュウミュウ
2014年春夏コレクションを効果的に使った映像に注目
ショートフィルム第7弾はキム・ソヨン監督『Spark and Light』
ミュウミュウが才能溢れる女性監督たちとともにつくりあげてきたショートフィルムのシ リーズ『THE MIUMIU WOMEN'S TALES』。この“女性たちの物語”の7番目のストーリーとなる、韓国系アメリカ人のキム・ソヨン監督による『Spark and Light』がニューヨークで発表、公式ウェブサイトなどでも公開された。
Text by YANAKA Tomomi
故障したクルマのなかで、不思議な夢の世界へ──
国際的に活躍する女性映画監督が撮影を手がけ、女性ならではの感性により、ときに美しく、ときに妖しく、そして幻想的な世界を色鮮やかに描き出してきたミュウミュウの『THE MIUMIU WOMEN'S TALES』シリーズから待望の新作が公開された。
シリーズのこれまでの作品はゾエ・カサヴェテス監督の『パウダールーム』やルクレシア・マルテル監督の『MUTA』、ジャーダ・コングランデ監督『THE WOMAN DRESS』、女優の菊池凛子さんが出演し、話題となったマッシー・ダジェディン監督の『IT'S GETTING LATE』など、まったくちがった視点で女性たちをとらえた作品が並ぶ。そして今回、『In Between Days』で2006年サンダンス映画祭の特別審査員賞を受賞した脚本家兼監督のキム・ソヨンが最新作『Spark and Light』を手がけた。
ニューヨークでおこなわれた『Spark and Light』上映イベント ©Getty Images
物語は、主人公のエリザベスが母が入院する病院にいく途中にクルマが故障してしまったことにはじまる。凍えるほど寒いなか、あたりに民家は見えず、レスキュー隊を辛抱強く待つことだけしかできないエリザベス。うたた寝をする彼女は、夢と現実が交錯する不思議な世界へ……。
劇中では、ミュウミュウの2014年春夏コレクションが幻想的なかたちで取り上げられているのも特徴だ。エリザベスが助けを求めて訪ねる家のウォールペーパーに描かれた鳥や猫のプリントモチーフが、夢のなかに現れる母とその友人たちが着用するドレスのプリントと重なり、不思議な夢の世界へと誘うキーアイテムとなっている。
「私はいつも、家族というものに強い執着があるのです」と語るキム・ソヨン監督。アイルランドの荘厳な景色がもたらすな孤独感とエリザベス役のライリー・キーオの感性豊かな演技が融合し生み出された幻想的な世界。「女性たちの物語」シリーズに詩的で情感豊かなカラーの作品がまたひとつ、くわわった。
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