GUCCI|90周年を祝したミュージアム「グッチ ミュゼオ」がフィレンツェに誕生
FASHION / WOMEN
2015年3月26日

GUCCI|90周年を祝したミュージアム「グッチ ミュゼオ」がフィレンツェに誕生

GUCCI│グッチ

グッチの歴史的アーカイブとクリエイションの伝統へのオマージュ

90周年を祝しミュージアム「グッチ ミュゼオ」がフィレンツェに誕生

今年ブランド創立90周年を迎えたグッチ。グッチの歴史とともに歩んできたアーカイブを楽しむことができるミュージアム「GUCCI MUSEO(グッチ ミュゼオ)」がブランド発祥の地フィレンツェに9月28日(水)、オープンした。

文=谷中朋未

グッチの歴史をたどる旅

グッチが1921年に産声を上げたフィレンツェの中心に位置し、1337年メディチ家の時代に建てられた由緒あるメルカンツィア宮殿にグッチの哲学「FOREVER NOW」が息づく「グッチ ミュゼオ」が誕生した。

広さは3フロア、1715平方メートルにわたり、展示は年代ごとではなく、グッチのアイコニックなモチーフやシンボルごとに各部屋に分かれているのが特徴だ。1階にはトラベルをテーマに展示。創設者のグッチオ・グッチが最初につくったコレクションでもあるスーツケースなどのトラベルアイテムはもちろん、1950-70年代にグッチの名声を世界的に広めたジェットセッターたちのためにデザインされた品々も数多く並べられる。

グッチの歴史をたどる旅は2階へとつづく。グッチのアイコンやシンボルのテーマごとのアーカイブを堪能することができ、グッチの優れたデザインとクラフツマンシップの歴史の象徴でもある「ハンドバッグ」のテーマでは、今もなお新鮮な魅力を放つさまざまな年代のバッグモデルが展示される。このほかにも「フローラ ワールド」や「イブニング」「プレシャス」のテーマも設けられた。

さらに、2階では、コンテンポラリーアートスペースも併設し、ピノー財団とのコラボレーションにより厳選されたアーティストの作品を紹介。隣接するスペースでは、コンテンポラリーなムービーアートや映像インスタレーションが流されるほか、グッチが制作資金をサポートしたドキュメンタリー映画も上映される。

常設展示は、GGロゴの進化の歴史をめぐる3階「ロゴマニア」へ。時代を超えるタイムレスなシンボル“GG”のストーリーが展開される。そして、最後のテーマ「ライフスタイル&スポーツ」では、スポーツとレジャーの世界からインスピレーションを得たさまざまなアイテムとアイコニックなデザインへのオマージュで締めくくられる。

GUCCI|グッチ 01

スペシャルパフォーマンスを披露したBlondie

カフェやミュージアムショップ、ギフトショップなども併設

地元のひとにも開かれた1階のカフェでは、その土地のオーガニック素材を中心にしたヘルシーなメニューを提供。隣にはリゾーリ社の協力を得て運営されるブックショップも。ギフトショップでは、お土産にもぴったりなフレグランスキャンドルやブックマーク、トートバッグ、ステーショナリーなど「グッチ ミュゼオ」のロゴが入ったアイテムが販売される。

さらに、アイコンショップではクリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャンニーニがデザインしたニュージャッキーやニューバンブー、ホースビットローファーなど、ここでしか手に入れることができないエクスクルーシブなアイコンコレクションが購入できるという。

入館料は6ユーロで、その売り上げの50パーセントは芸術資産を保護・修復するためにフィレンツェ市に寄付される。

「グッチのアーカイブに見られるアイコニックな製品やモチーフをその背景にあるすばらしい物語とともに公開したいと考えてきました。90周年を迎える今年はアーカイブという宝をはじめて一般公開する特別なスペースをつくる絶好の機会だと考えたのです」とフリーダ・ジャンニーニが意気込むように、グッチのアニバーサリーイヤーの集大成となった「グッチ ミュゼオ」。フィレンツェを訪れたさいには必ず立ち寄りたいあらたな名所となりそうだ。

グッチ ミュゼオ
営業時間│ミュージアム・アイコンショップ10:00~20:00、ブックショップ・カフェ10:00~23:00
休館日│1月1日、8月15日、12月25日
入館料│6ユーロ
※コンテンポラリーアートスペースでは1月末までビル・ヴィオラによるエキシビション「Amore e Morte (Love & Death)」が開催中。

グッチ ジャパン カスタマーサービス
Tel. 03-5469-6611

           
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