ZANELLATO|ザネラート|イタリア生まれの実力派バッグブランド!
ZANELLATO|ザネラート
代表 フランコ・ザネラート氏が語る新作の魅力
「ソフトなコンストラクションこそ持ち味」
1976年に創業したイタリアのレザーブランド、ザネラート。初代のミルコ氏によって確立されたハンドメイドによる職人技はいまに引き継がれ、伝統と革新を両立するプロダクトを輩出している。すなわち、上質なレザーを用いた高感度なバッグの数かずだ。二代目のフランコ氏が新作バッグを携えて来日、ザネラートの魅力を語ってくれた。
Photographs by JAMANDFIXText by KASE Tomoshige(OPENERS)
“テーラードバッグ”と呼ばれる丁寧な仕上げ
ザネラートのバッグはビジネス用、カジュアル用を問わず、堅苦しくない、どこか人懐っこい印象を醸し出している。柔らかいレザーを素材に用いていることもあるが、その曲線的なフォルムもまた、ソフトなイメージを与える理由なのだろう。
現在の代表取締役であるフランコ・ザネラート氏いわく、「1950年代は、イタリアがもっとも豊かな時代でした。その時代のデザインは、服にかぎらずクルマでもインテリアでも、“丸っこい”のが主流。当時の郵便屋さんが持っていたバッグも、全体的に丸っこいシルエットだったんです」と語りはじめた。
その50年代のポストマンバッグをイメージしたモデルが「POSTINA EVERGREEN」。ナチュラルな色合いのレザーで、クラシックな被せと持ち手、そしてオリジナルのポストマンバッグのデザインにかぎりなく近いバックルが特徴だ。
「ただしオリジナルを踏襲しながらも、“クール&モダン”なデザインを心がけています。そのままマネするのではなく、たとえばバックルのメタルの部分などは少しクールな色にして、いまの気分を反映させているんです」とフランコ氏。たしかにクラシックに過ぎず、軽快な印象を与えてくれるデザインである。またハンドル部分には長時間持っていても疲れにくい「SO SOFT with PORON」という低反発素材を採用。機能面も十分配慮されている、というわけだ。
そのほかおなじく50年代のポストマンバッグをモチーフとしながらも、サイドのスタッズ遣いでモダンな印象を漂わせる「POSTINA COURIER」、黒のレザーを用いてさらにビジネス寄りのデザインに仕上げられた「DOW JONES」など、多くの魅力溢れる新作が揃っている。
「どのバッグの製作も、最終段階はハンドメイドになります。ステッチや、レザー同士を貼り合わせる工程は必ずハンドでおこないますね。私たちは“テーラードバッグ”と言っているんですが、ザネラートのバッグは、とてもソフトなコンストラクションが特徴。とくに今季は、こうした丸っこい感じのデザインに注目してほしいですね」
アマン
Tel. 03-6805-0527
http://www.aman.ne.jp/