FASHION /
WOMEN
2015年5月18日
萩原輝美|ニューミニマリズム、そしてニューシルエット
連載|萩原輝美のファッション・デイズ vol.44
セリーヌ、ランバン、ジバンシィ バイ リカルド ティッシ
ニューミニマリズム、そしてニューシルエット
ファッションディレクター萩原輝美さんの、2012年春夏コレクションリポート第5弾。今回紹介するのは、パリコレクションからセリーヌ、ランバン、ジバンシィ バイ リカルド ティッシ。トレンドを牽引するブランドが見せる、あらたなる境地とは。
Text by HAGIWARA Terumi
先鋭ブランドが見せた、あたらしい挑戦
ニューミニマリズムを代表するセリーヌ。今シーズンはウエストや腰を、ペプラムで膨らませました。ウエストは太いベルトでマークされ、広がるペプラムはアシンメトリーに揺れています。セリーヌらしい濃いグリーンとボルドーの配色を切り替えで見せます。白に真っ赤なハートモチーフを編み込んだインターシャのニットが大胆!
ランバンは、厚い肩パットを入れたスクエアなドレスを発表しました。いつもの衿や袖から広がる花びらのようなペプラムに代わるニューシルエットです。グレー、白、ベージュなどべーシックな色を単色、バイカラーで見せています。大きなイーグルとクロスのペンダントが印象的です。
リカルド・ティッシがデザインするジバンシィ バイ リカルド ティッシは、スクエアショルダーのタキシードジャケットを並べました。縦横に走るペプラムで構築的なドレスも登場。白、黒、ピンクにカーキ。繊細な布を重ね、サテンのトリミングで複雑な表情を出しています。大きなシルバーのアクセサリーが光ります。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップ「デザインワークス」のレディスのディレクションも担当。オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/