萩原輝美|オートクチュール期間中に発表されたクルーズラインを紹介!
連載|萩原輝美のファッション・デイズ vol.39
ランバン、ニナ・リッチ
オートクチュール期間中に発表されたクルーズラインをいち早く紹介
オートクチュールコレクション期間中、ファッションディレクター 萩原輝美さんが見た、ランバンとニナ・リッチのクルーズコレクション。この秋挑戦したい着こなしとは?
Text by HAGIWARA Terumi
クラシックスタイルをモダンに崩して
7月のオートクチュールコレクション期間中は、いち早くプレタポルテの’12-13クルーズライン(日本で言う梅春もの)の展示会が発表されます。ランバンのクルーズラインはグリーン、オレンジなどシルクツィードのチュニックが新鮮でした。
この秋冬はクチュールテクニックをふんだんに使ったドレスやボリュームのあるスカートが主役です。白、黒、そしてブルーネイビーがベーシックカラーとして活躍しそうです。
ひざにかかる丈なので、カラータイツにブーティを合わせたい。カラータイツならボルドーやモスグリーン、トルトーニャというピンクベージュがおすすめ。ブーティは人気ブランドが競ってムートンのファー付きを発表しています。クラシックスタイルをモダンに崩す。この秋挑戦したい着こなしですね。
ニナ・リッチのクルーズラインはハイゲージニットに合わせたいロマンティックドレスやスカートが並びました。デザイナー、ピーター・コッピングはマーク・ジェイコブスのメゾン出身。リボンやレースなど甘いデイテールをガーリーに納め、パリのクチュールテクニックをくわえてエレガントに仕上げています。
この秋冬は、ボルドー、ピンクベージュの異素材を組み合わせてコケティッシュなスタイリングを発表しました。今、クチュールテイストの服が魅力的です。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップ「デザインワークス」のレディスのディレクションも担当。オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/