素材・デザイン・機能美と匠の仕事が光るバッグブランド「ケレン」がデビュー|QUERENT
FASHION / WOMEN
2015年6月9日

素材・デザイン・機能美と匠の仕事が光るバッグブランド「ケレン」がデビュー|QUERENT

QUERENT|ケレン

メンズバッグショップ「GIACOMO VALENTINI / QUERENT 銀座店」で展開

素材・デザイン・機能美と匠の仕事が光るバッグブランド「ケレン」デビュー

革づくりからデザインまで、ジャパンメイドにこだわったメンズバッグブランド「QUERENT(ケレン)」が今春デビューした。イタリアのバッグブランド「Orobianco(オロビアンコ)」のデザイナーでありCEOのジャコモ・ヴァレンティーニが、オロビアンコの高級ラインを展開する世界初のショップ「GIACOMO VALENTINI(ジャコモ バレンティーニ)」との複合ショップ「GIACOMO VALENTINI / QUERENT 銀座店」で販売している。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

“外連味(ケレン味)” を感じるものづくり

ブランド名の「ケレン」は、歌舞伎用語で大胆で奇抜な演出を意味する「外連(けれん)」が由来。日本人がもつ“きめ細やかさ”を伝統的な技術とこだわり抜いた素材を用いて、製品のすみずみにまで表現し、本物の価値を提供することをコンセプトとしている。

ケレンの製品はすべて、世界でも「GIACOMO VALENTINI / QUERENT 銀座店」でしか手に入らないオリジナルの革を使用。ファスナーの引き手部分には、日本刀の柄の一部に使用されていた“水牛の角”を採用し、製品のどこかに必ず異素材を組み合わせることで、手間を惜しまない職人による“手仕事”と素材のハイブリット感を実現させている。

水牛の角は、日本の武士がもっていた強い本物の信念の象徴であると同時に、現代の相棒として、いつまでも使ってほしいという思いが込められている。

QUERENT|レザーブランド

QUERENT|レザーブランド

左/モデル「KINKARA」、右/モデル「TONBO」

職人の手仕事が随所に光るバッグ

イタリア・ドモドッソラ社の革メッシュで別注したモデル「KINKARA」は、イタリア×日本の素材を匠の技術を結晶させて作られた。繊細な光沢をはなつ革は、日本の伝統工芸品の “金唐革” を使用。本物の金唐革を作れる職人の伝統は現在、途絶えてしまったことから、非常に貴重なバッグといえる。

イタリアに1000年前から伝わる “バケッタ製法” により作られたモデル「TSURANE」は、ベルト用に使われる丈夫な厚い牛革を使用。じっくりと手揉み・手染めをほどこした仕様は、天然皮革本来の表情も楽しめ、ビジネスマンにも最適だ。

ツーウェイ仕様でイタリアのカービング風型押し牛革を使ったモデル「KAKIWARI」は、型押しとは思えない手彫に見える繊細なデザインで、テクスチャーは手染めによって強い濃淡を醸し出している。

QUERENT|レザーブランド

モデル「KAKIWARI」

QUERENT|レザーブランド

モデル「SHICHISAN」

日本の伝統技法を踏襲したバッグも登場

薄作りかつ本磨きのコバ仕様が特徴のモデル「MATSUBAME」は、歌舞伎や能などの背景に出てくる、松の絵のような力強さと繊細な色彩を表現。一点一点、手作業による染色と磨きを繰り返すことにより生まれる個体差が見どころだ。

イタリアの牛革を使用し、古代日本の東北地方の「裂織(サキオリ)」という技術を現代的に踏襲したモデル「SHICHISAN」は、革を紐状にカットし、縦糸に凧糸、横糸代わりに紐状の革を差し入れ、日本で染色をほどこすことで生まれる、きめ細やかなフォルムと色彩を表現。

ミシンを一切使用せず、蜻蛉(とんぼ)返りに編み込んで革紐と本体を結束させるという手仕事の結晶的モデル「TONBO」は、アンカーノットという船の碇を結ぶための頑丈な結び技術を駆使している。

GIACOMO VALENTINI / QUERENT 銀座店
東京都中央区銀座2‒4-6 銀座ベルビア館3F
Tel. 03-5159-3656
営業時間|11:00~21:00
www.querent.jp

           
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