MARGARET HOWELL|「MARGARET HOWELL PLUS」第3弾シャツ発表
MARGARET HOWELL|マーガレット・ハウエル
コラボレーションシリーズ「MARGARET HOWELL PLUS」最新アイテム
“庭園デザイナー”とともに作ったシャツ
ファッションデザイナーであるマーガレット・ハウエルと、他分野で活躍するデザイナーとのコラボレーションシリーズ「MARGARET HOWELL PLUS」。その第3弾は、庭園デザイナーで景観デザイナーでもあるダン・ピアソン氏(Dan Pearson)とのコラボレーションが実現。“ネクタイをはずした屋外での仕事、ネクタイをして室内で仕事をする”ワークシャツが、6月1日(金)より日本のフラッグシップショップである神南店にて発売される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
二人が考える実用的なシャツとは?
毎年、マーガレット・ハウエルが尊敬するデザイナーをシャツ作りへと招く「MARGARET HOWELL PLUS」。一人目は、世界的に有名なロンドンのデザイン・スタジオ、ペンタグラムで活躍するケネス・グランジ氏。二人目は、日本ブランドでのデザイン・プロジェクトなども手がけるサム・ヘクト氏と、両人とも工業デザインの専門家だった。
3人目にマーガレットが指名したのは、庭園デザイナーのダン・ピアソン氏。「ダンは実用的なシャツをデザインすることを切望していました。彼は簡単に袖をまくることができるよう、大きなカフスのマチを取り入れ、背中には動きやすくするためのたっぷりとしたインバーテッド・プリーツ(内側にあるプリーツ)を取り入れました。そして便利なハンギングループ。ふたつの大きなポケットはダンのペンナイフと鉛筆のために備えられました。一番上のボタンをはずし、襟が緩められたとき、襟を補強するステッチが垣間見え、もうひとつの隠れた表情があらわれます。ダンは自分の作品のみならず、衣服のそうした部分にも興味をもっているんです。デザインのコラボレーションの結果は──ワークシャツです」とこだわりを語る。
素材に対する深い尊敬からくるリラックス感
そして、マーガレットは、ダンの作品で重要な“素材”に着目し、イギリスで生産される素材を作り出す、長年一緒に仕事をしてきたふたつのサプライヤーを推薦した。選んだのは、北アイルランドのスペンス・ブライソン(Spence Bryson)社によって織られる、染められていない天然のリネンのシャツ地と、ウエストミッドランドのジェームズ・グローブ(James Grove)社によって作られる水牛の角製ボタン。
ダン・ピアソン氏は、「コラボレーションはつねに魅力的であり、庭園デザイナーにとってコラボレーションはプロセスです。顧客、設計者そして土地自体が一体にならなければなりません。それは自分の意思と、他人の考えに耳を傾けることです。そしてシャツをデザインするとき、それがいかに身近なことであるかを知り、とても楽しかったのです。生地、色、そして素材自体からのインスピレーションを直感的に繰り返していました。私が着ていて楽しい服を作るにあたり、マーガレットと彼女のチームの技術を取り入れることは大きな歓びでした。それは、とても楽しい経験となりました」と完成までのプロセスを語る。
庭園の質感と造園がお互いを引き立たせているように、素材の自然らしさがお互いを引き立たせていると感じた、マーガレットとダン氏。「私がシャツに求めるものは、ダンの造園からも感じることができます。インスピレーション、編集、そして素材に対する深い尊敬からくるリラックス感を楽しんでください」。これで3モデル目となるMARGARET HOWELL PLUSのシャツ。たしかにいまの季節によく似合う。